富山のブサイク方言 「正座する」→「ちんちんかく」、「おごる」→「だいてやる」
「ちちくりまわす」の意外な意味
富山ならではのユニーク方言は、実はほかにもある。語源ハンターのわぐりたかしさんが今年の9月に出した本「大方言。」(ぴあ)によると、「だいてやる」は「おごる(勘定を出す)」という意味だそうだ。
「今夜は、だいてやるっちゃー」
恋人でもない人から、いきなりこんなことを言われたら、普通は目を丸くすること間違いない。
「ちん」という言葉は全国でいろいろな表現に使われている。福島県会津地方の「ちんにぎるよ」はつねるという意味の方言で、「今度約束破ったら、ちんにぎるよ~」といった具合にに使われる。
富山と同じ日本海側では、鳥取では親しい間柄を「ちんちん」と呼ぶ。島根では一番を意味する「エッチ」と、たびたびという意味の「ふぇらふぇと」が、誤解されやすい方言といえるかもしれない。
滋賀の方言では「帰ってくる」を「もんでくる」という。朝、夫が家を出るのを妻が見送るとき「早くもんできてね~」と声をかけるのだろうか。大分の方言の「ちちくりまわす」。男女がイチャイチャする様子を思い浮かべてしまうが、ご当地では「ボコボコにする」という意味で使われるそうだ。