大阪弁のナンセンス絵本 「うどんのうーやん」がブレイク中!
昨年8月に発売された岡田よしたかさんの絵本「うどんのうーやん」(ブロンズ新社)がブレイクし、ツイッターに「読みたい!」という声があふれている。
ネット書店のアマゾンでは絵本部門で1位。書籍総合でも9位となり現在は「在庫切れ、入荷時期は未定」になってしまった。きっかけは小学生の娘をもつお父さんのツイートだった。
「今日読んだ うどんが自分で出前に行く絵本 めっちゃ面白かった」
明るい前向きさに「ナミダが出てきます」
人手不足のうどん屋にきつねうどんの注文が入り、店主が「うーやん でまえや たのむでー」と声をあげる。するとうどんのうーやんが「ほな いってきますう」と出発する。うーやんが自分で、客のところに歩いていくのである。
空腹の猫に麺を食べさせて、半分に減ってしまったうーやん。出会った「そうめん」は、「かめへん かめへん そんなん まぜてしもたら わからへん」 と超適当なことを言って丼に加わる。さらにエビフライ、梅干し、絹ごし豆腐、メザシなども参加する。
途中、大きな川にぶち当たるが、うーやんは「わたるしかないやろ」とつぶやいて...。そんな展開の「ナンセンス絵本」だ。
人気の理由は、うーやんが明るく前向きなところ。アマゾンのレビューにも「こんなにがんばってやってきてくれて、ありがとう。出前の道のりを想像すると、ナミダが出てきます。今の社会にないあったかあいお話だなぁ...」といったコメントが寄せられている。
方言で読み聞かせ
コテコテの関西弁とノリの良さも魅力だ。「夫婦ともに関西出身でも普段娘は居住地の言葉を話しています。しかーし、この本の読み聞かせは関西弁まるだしで読むと、娘も関西弁に~笑」という書き込みもあった。
昨年8月に出版され、一部では早くから紹介されていたが、今月に入ってネットで話題に。岡田さんは、読者も自分でも笑える絵本を作りたいという想いから、破天荒でシュールな本を作ったという。「ちくわのわーさん」「こんぶのぶーさん」などの作品も岡田さん作で、累計10万部を超えている。