「透明すぎるイカ」で大逆転ねらう! 「地域ブランド」45位の佐賀県
「地域ブランド力ランキング2013」(日経リサーチ調査)の「理解度」部門で45位(47都道府県中)、「訪問したことがある」「お土産をもらったことがある」「TVで見たことがある」部門で全国最下位になってしまった佐賀県が、イメージアップを図っている。
打ち出しているのは佐賀県の北端、唐津市呼子(よぶこ)の名物になっている「透明すぎるイカ」だ。日本有数のイカの漁場を前面に立てて、「女子人気ナンバーワン県」を目指しているのだという。
意外!?若い女性は「イカが大好き」
イカというと地味な魚介類というイメージがあるが、実は低カロリー低脂肪で、コラーゲンや良質なたんぱく質などを豊富に含んだカラダによい食べ物だ。宝島社が20代から40代までの女性にアンケートを取ったところ、約9割の女性が「イカ好き」と回答している。
人気女性誌『InRed』編集長の箕浦ちさ子氏は「2013年の女子注目のフードはイカ」と指摘し、「ファッションも暮らしも食べ物も『心地のよい』ものを求める現代の女子にイカはピッタリ」と太鼓判を押す。
呼子のケンサキイカは身が透き通っていて味もよく、スルメイカの10倍もの高値がつく「イカの女王」にもかかわらず、それを食べるために全国から佐賀を訪れる人がいるという。
最近ではイカを生きたまま長時間輸送する「イカロケット」という技術が開発され、呼子の「透明すぎるイカ」を東京の飲食店や通販でも楽しむことが可能になっている。
2013年9月15日(日)には、呼子台場みなとプラザで恒例の「いかまつり」を開催。会場の特産市場で購入した新鮮な魚介類を、その場で焼いて食べるコーナーも設けられる。