かつて「神戸らんぷ亭」なる牛丼チェーン店があった。1993年に大手スーパー「ダイエー」の傘下で創業し、最盛期は関東エリアに約50店舗を出店。2010年発売の「塩牛丼」など、吉野家や松屋とは一線を画したメニューで、客の心をつかんだ。
しかし15年春、マックグループ(現:ガーデングループ)の傘下に入ってからは、家系ラーメンチェーンの「壱角家」へ続々と業態転換。最後まで営業を続けていた、銀座店(東京都中央区)と谷塚店(埼玉県草加市)の休業に伴い、15年7月末で「神戸らんぷ亭」全店が姿を消した――はずだったのだが、なんと直後に1店舗だけ「らんぷ亭」が復活していた。