県民百貨店閉店に熊本人ショック! 「屋上で遊んだっけ...」
熊本市中央区にあるバスターミナル「熊本交通センター」は、1日の平均発着回数が約5700と日本最大級の本数を誇る。1967年までは県庁のあった場所でもある。
その交通センターに直結する「県民百貨店」が、2015年2月末をもって廃業することが決まった。
県民百貨店の前身は1973年にオープンした「岩田屋伊勢丹」で、1993年に「熊本岩田屋」、2003年に「くまもと阪神」、2011年に「県民百貨店」と屋号は変遷した。現在は地元資本のバックアップを受けている。
熊本の百貨店は鶴屋の1人勝ちで、東京や大阪の大手も一目置く存在だ。また若者向けのファッションビルはパルコがある(最近はやや影が薄いが)。他の都市と比べてアーケード街は頑張っているけれども、県民百貨店は少々離れた場所にある。
九州は全国屈指のバス王国だ。市のはずれにある熊本駅より交通センターの人出は多い。直結する県民百貨店には大きな強みだったが、一方で熊本は道路が発達しており、マイカーの利用率が高い。ファミリー層の買物客は郊外のショッピングモールに奪われ、県民百貨店は厳しい経営が続いていた。