82歳筆者が考える、ある老人の自殺...悲劇は本当に防げなかった?
2016.04.01 11:00
中日新聞(ウェブ版)に掲載された、1人の老人の死をめぐる記事「第2部・老いて追われる (5)葛藤」が反響を呼んでいる。
豊田市の斉藤雅夫さん(仮名)は、家賃滞納を理由に市から訴訟を起こされ、住んでいた市営住宅を追われた。そして退去の16日後、生活保護の受給を固辞し続けたまま、野宿していた河川敷で自殺した。74歳だったという。
斉藤さんが救われる道はなかったのだろうか。行政、そして私たちには何が求められるのだろうか。昭和8年(1933年)生まれ、82歳の筆者が考える。