新潟の小さな煎餅会社が、台湾の世界的企業から22億円もの配当を得ている理由
黒豆せんべいやおかき、あられなどの米菓を製造販売する岩塚製菓が、ツイッターで話題になっている。
岩塚製菓は、新潟県長岡市に本社を持つ小さな会社なのだが、中国・上海に本拠を置く台湾系の超巨大企業・旺旺企業集団(ワンワングループ、以下旺旺)と技術提携を行い、同社株式5%を保有することで、多額の配当金を得ているというのだ。
岩塚製菓が旺旺から受け取った2020年3月期の受取配当金は、22億8000万円。ちなみに米菓を製造販売した営業利益が、約1億7000万円だった。つまり、「本業」の10倍以上の営業外収益を得ているわけだ。
なぜ、このような状況になったのか。
「旺旺・ジャパン」の公式サイトなどによると、今から約40年前、台湾からやってきた若者・蔡衍明氏(現在のワンワングループ代表)に米菓製造の技術指導をしたのが、当時の岩塚製菓社長・槇計作氏だったという。
なんだかスケールの大きなサクセスストーリーの幕開けのようだ。
こうした岩塚製菓と旺旺の関係は、あるツイッターユーザーが紹介したことで話題に。ツイッターには、こんな声が寄せられている。
「ホント理想的だなぁ 一方が技術を与えて、一方がローカライズし利益を産んで還元する」
「最初は本当に配当金とか狙ってなかっただろうに... 実直な経営続けて来たんやろな」
「ソフバンとアリババの関係みたい笑」
ツイッターユーザーの反応もやや興奮気味だ。我々が日頃親しんでいる黒豆せんべいの会社が、実はこんなにすごい会社だったのか。Jタウンネット記者は、岩塚製菓に詳しい話を聞いた。