ケンミンshowの「大阪では『あのね』=敬語」説は本当か?

2014年9月19日 17:50

「あのね」という言葉を赤の他人に対して使う人はめったにいないだろう。
幼児が親に、あるいは女性が恋人の男性に甘えたいときに使うイメージが強い。
親しくもない年下から「あのね」と声をかけられたら、「なれなれしい人だ」「言葉遣いを知らないのだろうか」と大半の人は思うに違いない。

ところが、2014年9月18日放送のバラエティ番組「秘密のケンミンshow」(讀賣テレビ制作)は、

大阪では「あのね」が敬語

という驚くべき説を取り上げた。

「『あのね』には親しみ・真心・敬いが詰まっている」by大阪人

番組スタッフは大阪の町を歩く人にインタビューを行う。すると他県民をあ然とさせる回答が次々と紹介された。

大阪ミナミの通天閣。写真はイメージです(Calvin YCさん撮影、Flickrより)
Tsutenkaku (通天閣) in Osaka
「言います」「上司とかの人には絶対言うてます」
「上の人に。特に下の人とかには言えへん」
「部長あのね」←「そうそうそう」(連れの友人)

明るそうな中年男性は、「あのね」を親しみ・真心・敬いの言葉であると説明し、同い年や年下に対しては「あんな」を使うのだという。
語尾の「ね」と「な」には微妙なニュアンスの違いがあり、うまく使い分けているというわけか。

「あのですね」では堅苦しいから「あのね」

大阪樟蔭女子大学の学芸学部国文学科教授・田原広文さんは、「あのね」が使われている理由を次のように解説する。

注意をひく「あんな」という言葉を共通語の「あのね」にすることで、目上の人に使う丁寧語として使っているんです。
(「あのですね」と)「です・ます」を付けることで堅苦しい言葉になる――と大阪人は考えるので、目上の人でも親しみを優先するという大阪人の心の表れなんだなという風に思います。

そのほかにも「ほんでな」→「それでね」、「そやけどな」→「でもね」とすることで、大阪では丁寧語になるという。

ケンミンshowは関西出身の芸能人が多数出演している。大阪出身者は異口同音に「めっちゃ敬語です」「敬語じゃなかったなんて...ショック」と告白した。
もっとも、京都府宇治市出身の坂下千里子さんは「大阪の人、大丈夫かなって(思った)」と主張。関西全般のルールではないのかも。

ネットで噴出「大阪人だけど、有り得んわ」

東京と大阪は日本の2大都市として人的交流が盛んだ。東京は上場企業が集中しており、その中には大阪から本社を移した企業も少なくない。大阪から関東へ転居した人も大勢いる。

大阪で「あのね」が敬語として使われるのなら、東京を介して全国に広まってもおかしくなさそうなのに、「そんなの初耳」という人は多いのではないか。

2ちゃんねるでは、

「なんで失礼になるのかが理解できんわ」
「あのね使うよー。上司には使わないかもだけど、若干丁寧な言い方ってかんじ」
「先輩にあのねで怒られてた奈良出身の同期が居たが、そうゆうことだったのか」

と肯定派も若干見られたが、ありえないという声が圧倒的に多かった。

「生まれも育ちも大阪人だが『あのね』が敬語は有り得んわ」
「大阪人だがこんなん言ったら怒られるわ」
「普通、上司には関西イントネーションでも語句は標準語で話すけど...」
「誰かBPOへ!!大阪人だが、あのねは無いよ。捏造確定」

一方でツイッター利用者の反応は賛否両論入り乱れていた。

大阪府という括りでは広すぎるのかもしれないが、いったいどちらが本当なのだろう――。

そこで読者の皆様に質問。

「あのね」は敬語として使いますか?

以下の選択肢からお答えいただきたい。結果は、Jタウンネットのシステムで都道府県別に集計する。

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