ケンミンshowの「大阪では『あのね』=敬語」説は本当か?
「あのですね」では堅苦しいから「あのね」
大阪樟蔭女子大学の学芸学部国文学科教授・田原広文さんは、「あのね」が使われている理由を次のように解説する。
注意をひく「あんな」という言葉を共通語の「あのね」にすることで、目上の人に使う丁寧語として使っているんです。
(「あのですね」と)「です・ます」を付けることで堅苦しい言葉になる――と大阪人は考えるので、目上の人でも親しみを優先するという大阪人の心の表れなんだなという風に思います。
そのほかにも「ほんでな」→「それでね」、「そやけどな」→「でもね」とすることで、大阪では丁寧語になるという。
ケンミンshowは関西出身の芸能人が多数出演している。大阪出身者は異口同音に「めっちゃ敬語です」「敬語じゃなかったなんて...ショック」と告白した。
もっとも、京都府宇治市出身の坂下千里子さんは「大阪の人、大丈夫かなって(思った)」と主張。関西全般のルールではないのかも。