自転車のカギを側溝に落とした私。取れないまま迎えた翌朝、顔見知りのおばちゃんが(岡山県・40代女性)
どんどんと日が流れ...
私は退職の日を控えていました。
一人暮らしで車も持てず、いつも朝からバタバタしている私を、同僚や先輩などがよく車で迎えに寄ってくれ、朝バスに乗る機会は減っていました。
気が付くと退職の日を迎え、おばちゃんに改めてお礼を言うことばかりか、菓子折りの一つも渡さず終い。
私はバス停とは反対方向の新しい職場に通う日々となり、その二年後には結婚して別の町に引っ越しました。
おばちゃんへの不義理を抱えたまま、私はそろそろ、あの時のおばちゃんと同じくらいの歳を迎えようとしています。
妻となり母となるにつれ、おばちゃんの優しさがより身にしみ、そして自分の愚かさがより恥ずかしく今でも後悔は消えません。
少し早めに出て反対方向に向かえば、おばちゃんに会えたはずなのに。お金がなくたって精一杯の感謝を伝えることはできたはずなのに......。
もうおばちゃんに返せないなら、その恩を今度は他の誰かに渡していく番だと思い、これからを生きていきます。
【このコーナーでは読者のみなさんからの投稿を紹介しています】
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」、あるいは「どんなもんだい!」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆さんの「『ありがとう』と伝えたいエピソード」「『ごめんなさい』を伝えたいエピソード」「親切自慢エピソード」「親切目撃談」などを募集している。
読者投稿フォームもしくは公式X(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのか、どんなことをしてしまい謝りたいのかなど、500文字程度~)、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。
※本コラムではプライバシー配慮などのために体験談中の場所や固有名詞等の情報を変更している場合がありますので、あらかじめご了承ください