「あの時戻ってきてもらえなかったら、どうなっていたか」 3年前に出会った〝恩人〟に伝えたい感謝
注意書きの意味を認識せず...
3年前のちょうど今頃。季節をあまり深く考えず、その山の運営公式サイトに「どんな山であっても靴底に装着するアイゼンは必須」とあったにも関わらず、それが何を意味するかも認識せず、その日登山口に立ちました。
上りは順調に登っていたつもりだったのですが、七号目あたりから雪が地面を覆っていて、嫌な予感。試しにそこから2~3歩下ってみると滑って、とてもじゃないですが前に進みません。
山頂に行けば誰かいるだろうし、店もあると思い込むことにして、そのまま山頂まで行きました。
山頂は真っ白の雪景色でした。もちろん店は営業しておらず、おじいさんが1人座っていて、私が状況を説明すると『その靴で降りるのは難しいかもなー。バスももうないよ』とだけ言い残して行ってしまいました。
私が履いていたのは普通のしかも履き古して靴の裏面は凹凸がほとんど無い靴だったのです。
日が暮れたら大変なことになると思い、山頂の雪景色を後ろに急いで下ろうとしたのですが、2~3歩行くと見事にひっくり返って腰を強打します。
でも降りないわけにはいかないので、何回もひっくり返りながら、日が暮れる前に下山を急ぐ登山客の通り過ぎる中、木の枝で体を支えながらひっくり返っては立ち上がるを繰り返してきたところ、まず、私が違う道にそれたことに気付いた年配の男性が「そっちは難しいよ!」と言って通り過ぎて行きました。