「ヤバい」「吹いたwww」 滋賀県で〝府民にケンカを売るお菓子〟が爆誕していた
「琵琶湖の水止めたろか」というセリフを聞いたことがあるはずだ。
滋賀県民が、千年の都・京都府民や、巨大な経済圏を持つ大阪府民に嫌な気持ちにさせられた後なんかに繰り出す「決めゼリフ」とされている。映画『翔んで埼玉』の第二作でも、このセリフが改めて注目され、大いに受けたようだ。
そして、この「決めゼリフ」を使ったお菓子まで生まれたらしいと、いまX上で話題になっている。なんだって? 滋賀県民、ついに切れたのか?
それがこの「琵琶湖の水止めたろかグミ」。
琵琶湖のような形状の奇妙な水色の物体が、眉間にシワを寄せ、拒否のサインを示す。かなりドギツイ、気味の悪いイラストである。「滋賀県民を怒らせたらこわいで~」ともある。
ネーミングといい、イラストやデザインといい、相当に思い切ったこの商品は、滋賀県野洲市でゼラチン製造などを手掛ける「ジェリフ」という会社が製造・販売しているらしい。
いったいどんなきっかけで、開発されたのだろうか? Jタウンネット記者は詳しい話を聞いた。
大阪・関西万博では「おもろいな!」と会話が弾む
Jタウンネットの取材に応じたジェリフの販売企画部担当者によると、「琵琶湖の水止めたろかグミ」は滋賀県や琵琶湖の魅力を、ゼラチンが主原料のグミを用いて商品化したい、という願いから生まれたものだ。
「どうせなら、インパクトがあるネーミングやデザインも取り入れたいという意見が出ました。
なんと大阪府民である社長から『琵琶湖の水止めたろか』はどうかという意見が出て、滋賀県に住む社員達からは『県民はそんなことは言わない』など反対意見もあったが、話題になるのでとのことで、思い切って商品化することとなりました」(ジェリフ担当者)
なんとジェリフの社長は大阪府民だという。さすがの商才がひらめいたようだ。パッケージデザインも思い切り怖くて、インパクトのあるデザインをリクエストしたという。
このグミは、大阪・関西万博の関西パビリオンで行われた「滋賀の魅力体験ウィーク」での1日販売も行った。その際、来場者から直接聞くことができた反応は、上々だったようだ。
「『おもろいな~!』『聞いたことある!』『飛んで埼玉で話題になったね』など、大変良い反応で、思わず会話が弾みました」(ジェリフ担当者)
どこで買えるの?
このユニークなグミについて、X上ではこんな声が寄せられている。
「コレ実家帰ったときに土産で買ってったらそこそこウケた件」
「6『湖』入でじわじわ来た」
「不意つかれて吹いたwwwジワジワくるっwwwwww琵琶湖の水止められたらヤバいもんねwwwwww」
「『水止めたろか』グッズは滋賀県内のSA、PAにたくさんあって笑わせていただきましたが、これは群を抜いて凶悪(<褒めてます)」
ジェリフの担当者は、「話題に挙げていただき大変嬉しいです。社員の中でも、こんなところで話題になっていた!こんな記事があった!など情報共有をしていますので、どんどん発信いただけると嬉しいですね。ただしお手柔らかに!」とコメント。
同社では「琵琶湖の水止めたろかグミ」のほか「びわ湖をたべるグミ」「とび出し注意!とび太くんグミ」も販売しているので、見かけたらぜひ、手に取ってみてほしい。
「琵琶湖の水止めたろかグミ」の販売エリアは、どの辺りだろうか?
ジェリフの担当者によると、滋賀県内のスーパー(滋賀の特産コーナー)やお土産店、県外でもアンテナショップやご当地コーナーで販売されているそう。
......ちなみに、琵琶湖の水の出口である瀬田川・洗堰(あらいぜき)の操作権限は国(国土交通省)にあり、滋賀県の一存で水を止めることはできない。また本当に止めると滋賀県側が浸水被害を受けるそうだ。