「いい加減にして」 駅前で3歳児を叱咤した後、そのまま...ワンオペ育児の限界迎えた母の記憶
滋賀県在住の30代女性・Nさんは数年前、とても大変な日々を送っていた。
子供を預ける保育園は遠く、夫の仕事は忙しく育児はワンオペ。
そしてある日、遂に限界を迎えてしまい......。
<Nさんからのおたより>
5年ほど前、子供がまだ3歳だったころのことです。
当時の私はペーパードライバーで車もなかったのですが、入れた保育園は自宅からバス、電車を乗り継ぎ、そしてまたバスか電車に乗り換えてから徒歩10分ほどかかる場所。
3歳児と一緒だとトータルで1時間半くらいかかっていました。
子供を叱った後、そのまま...
毎日遅刻で登園し、帰る時は何にでも興味を示すので最寄駅まで10分のはずが1時間もかかっていました。
それに、夫は仕事が忙しくて、日付をまたぐころにしか帰宅しません。
日々のワンオペ育児に、私は限界を迎えてしまいました。
あの日、駅の改札近くのコンビニ前で、子供に「いい加減にして」と言ったとき、涙が出てきたのです。
私は思わずその場でしゃがみ込み、声を上げて泣いてしまいました。
そしてしばらくすると、2人のお巡りさんが私の元へやってきました。
2人の警察官、見知らぬ男女、そして道中で出会った人たちへ
誰かが近くの交番に伝えたのかもしれません。お二人はアドバイスをくれたり、「ひとりで子育ては大変だね」と親身に話を聞いてくださったり......。
そして、「無理せずに」と言って立ち去られました。
またその後、コンビニに買い物したであろう夫婦なのか、カップルなのか、男女の2人組が、「疲れてる時は甘いものがいいよ」と買ったばかりのカフェオレをくださいました。
大変だった保育園への道中では、この日以外もたくさんの人に話しかけていただき、優しくしていただきました。
感謝の気持ちでいっぱいです。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆さんの「『ありがとう』と伝えたいエピソード」「『ごめんなさい』を伝えたいエピソード」を募集している。
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