〝男性育休〟を9か月取得した夫は、その期間をどう過ごしたか? 当事者夫婦それぞれに聞く体験談
周囲からは共感を得られない部分も
夫が9か月間の育児休業を取得すると知った時、もかさんがまず思ったことは「よかったね」だった。
もかさん:正直、この時はまだ男性育休のありがたさ(=育児の大変さ)をあまり分かっておらず、『育休?取りたいなら取れば?』くらいの気持ちでいました(笑)
ただ、9か月の育休を取得するにあたっては周囲とのずれを感じることもあったようだ。
もかさんの夫(以下、夫さん):取得自体は法律で決まっていることからもスムーズでしたが、若干共感を得られない部分はありました。夫婦で育休取得して何をするの? 手が余るのでは? という質問をされたことはありました(授乳以外の家事育児は全部できるのでやりますと答えていました)
それでも取得を決めた理由は、「子供とできるだけ一緒に過ごしたい」という思いがあったからだ。
夫さん:また、妊娠・出産に関して、妻には身体的な負担がある一方、私には何もないので、せめて育児は主体的に関わっていきたいと考えました
そうして過ごした9か月。どんなことが嬉しかったか、どんなことが大変だったかを尋ねると、こう答えてくれた。
夫さん:段々とハイハイの歩数が増えていったり、初めて見せる表情を見たり、子どもの成長を逃さず見ることができたことが嬉しかったです。よく寝てくれる子どもだったこともあり、あまり大変に感じたことはありませんでした