プリキュアだと思って近づくと...「まさかの正体」判明 伊丹空港に設置の〝二度見必至広告〟にX困惑
社会の安全を検査で守るヒーローです
非破壊検査社は、原子力発電所やビル、鉄道、橋、地中埋蔵物など「社会資本すべて」を対象に、超音波や放射線、レーダーなどの装置と技術を使って、壊すことなくそのものの状態を検査する企業だ。
同社広報担当者によると、話題の広告が掲示されているのは、大阪国際空港(伊丹空港)の手荷物カート。
24年11月に空港の管理会社から空港内広告に関する提案があり、非破壊検査社は複数の広告媒体の中から「カート」を選んだ。
「一般的な空港内看板では当該媒体の前を通らなければ目にできませんが、カートでしたら空港のどこにでもありますので、旅客以外の方々にも当社広告を目にしていただけると考えたからです」(広報担当者)
そして、取引のある代理店や制作会社数社にデザイン制作を依頼してコンペを実施。依頼の際には、〝堅苦しくなく、THE企業広告では無い感じ〟を前提に、デザインについて2つの希望を伝えたそうだ。
1つは、この広告ではカートの表と裏を使えるので、「ペアで意味が構築できるようなもの」にすること。
もう1つが、学生など若者の間での「非破壊検査株式会社」の認知を拡大することを目標にしてほしい、ということ。
そして、最終的に採用されたのが、カートという媒体の特性を生かしつつ、瞬時に目を惹くビジュアルのデザイン。
〝ヒーロー調タイポグラフィ〟で表現した「非破壊検査株式会社」を6種類(表に3種・裏に3種でカートとしては3パターン)用意し、カートの裏と表に掲出。そう、プリキュアっぽいやつだけじゃなく、いろんなヒーローっぽいヤツがあるらしいのだ。
また、上部には何故ヒーロー調なのかを紐解くロゴ「WE ARE HEROES OF SAFETY」を記す。さらに知りたくなった人のために、WebサイトへつながるQRコードも配置している。
「当社の社名は全て漢字でインパクトがある一方、若年層には堅く感じられてしまう恐れがありました。
『社会の安全を検査で守るヒーローのような存在』と伝えながら、これまでとは異なる印象を残し、認知獲得のみならず、興味喚起まで図ることを目的にしております」(広報担当者)