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「スゴイ!の一言」 80キロの荷物を背負い、木道を歩く――はるかな尾瀬の文化を担う「歩荷」に3.6万人感動

松葉 純一

松葉 純一

2025.06.25 08:00
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話しかけず、心の中で伝えるお礼

画像提供:「尾瀬小屋(尾瀬国立公園)」
画像提供:「尾瀬小屋(尾瀬国立公園)」

歩荷――ぼっか。それは、山小屋へと必要な物資を届ける仕事だ。

Jタウンネットの取材に答えてくれた尾瀬小屋の工藤友弘さんによると、尾瀬で活動している「歩荷さん」は、現在、7人。日持ちしない野菜、生鮮食品を中心に運ぶ。重さは平均80キロで、登山口から近い山小屋へ背負う時は、100キロになることもある。

逆に燃料、飲料、冷凍食品などは、月1回のヘリコプターで空輸されるそうだ。

画像提供:「尾瀬小屋(尾瀬国立公園)」
画像提供:「尾瀬小屋(尾瀬国立公園)」

運ぶ距離は、近い山小屋の場合、片道3.6キロ、遠い山小屋だと片道11.6キロになる。基本的には片道のみ背負うそうだ。

1日に働く時間は、往復8時間くらい。また、活動する期間は、4月末(開山)から11月上旬(閉山)まで。

彼らのおかげで、登山者は快適な山小屋で過ごせるのである。

「歩荷さん」に対するお客様の反応を聞いてみた。

「重たい荷物を背負っている時は声を掛けないようにしているが、すれ違う時に心の中でお礼している、とおっしゃる方が多いですね」(工藤友弘さん)

「歩荷さん」に出会ったら、必ず道を譲り、話し掛けないように。彼らの一歩は一つ間違えると大怪我となるからだ。

尾瀬の文化、歩荷という仕事
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