夏まで待ってる場合じゃない! ミズバショウの花が咲いている遥かな尾瀬は「春」思い出せ
「夏が来れば思い出す」という言葉を見れば、思わず口ずさみたくなるのが、名曲「夏の思い出」だ。「はるかな尾瀬 とおい空」と音楽の授業で歌ったような記憶が......という人も多いだろう。
歌詞の中には、「水芭蕉の花が咲いている」という一節がある。そのため「尾瀬では夏にミズバショウの花が咲く」と信じている人もいるだろう(実は、筆者も)。
夏=尾瀬=ミズバショウという図式が、すっかりインプットされてしまっているのでは?
だが、ちょっと待っていただきたい。
2024年5月11日、尾瀬保護財団の公式Xアカウント(@oze_info)から次のようなポストが投稿され、注目を集めた。
5月11日、「ミズバショウのシーズンが始まりました」宣言があったのだ。しかも、尾瀬保護財団からの公式な発表である。
5月11日って......確かに、すでに「立夏」は迎えている。暦の上では夏かもしれない。
しかし感覚的には、まだ春だ。気象庁だって毎年6月1日に過去3か月を振り返り「春(3~5月)の天候」という発表資料を出している。
尾瀬のミズバショウは春に咲くのか? ミズバショウの見頃というのはいったいいつなのか?
Jタウンネット記者は、尾瀬保護財団に話を聞くことにした。