このジュエリー、何でできてると思う? 意外すぎる〝灰色の素材〟に6.8万人驚がく
三宅ブルーができるまで
「三宅ガラス」の原料には、三宅島の火山灰、けい砂、ソーダ灰、石灰石を使用。
調合した原料を1450度の高温で溶融させたあと、「吹き」や「プレス」で成形したのちに徐冷を行えば完成だ。
田中さんによれば、その最大の特徴である美しいブルーの色合いには、原料である火山灰中に含まれる「鉄分」が深く関わっているという。
「火山灰を含むガラス原料(最適比率で各原料を調合したもの)を溶融した際に、先の鉄分が還元されて、ガラス中に多くのFe2+イオン(鉄二価イオン)が出来ます。そのイオンが生成されるために、このような色が生まれます」(田中さん)

火山灰を活用した美しすぎる「三宅ガラス」に、X上では6万8000件以上のいいね(11日昼時点)のほか、こんな声が寄せられている。
「吸い込まれそうですね!」
「きれい。ターコイズとも翡翠とも取れない色」
「ラムネの瓶の色と似ていますね。何だか懐かしい匂いが感じられる色合いです」
「FF7のマテリアみたいで綺麗ですね〜。回復できそう」
こうした反響に対し、田中さんは
「この微妙な色合いのガラスは、『三宅島の美しい青い海をイメージした色』。この色を出すためには多くの苦労がありました。
そういう意味で開発チームメンバーは大変喜ばしく感じております。さらにこうした注目が、三宅島に魅力や関心を持ってもらう、島の観光などに繋がることを願います」(田中さん)
ちなみに、記者が7日にシーサーズ・ラボを運営する山崎祐哉さんに話を聞いたところ、
「現在、宝石としてカットされた『三宅ガラス』はもう製造されていないと聞いております」
とのこと。
ただ、シーサーズ・ラボでは多数の在庫があり、全国で展開されている天然石・鉱物の展示即売会「ミネラルマルシェ」で店頭販売しているそうなので、「三宅ガラス」が欲しい人は同店の出展情報をチェックしてみては。シーサーズ・ラボでの販売価格は500~3000円ほどだ。
三宅島の火山灰を利用して作られた三宅島ガラス
— 天然逆さめがね (@stellar_chaton) March 28, 2025
綺麗な色です。 pic.twitter.com/9BR1QUZJIT