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福田 週人

福田 週人

2025.04.15 08:00
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「火山灰の有効活用法」を模索した

取材に応じた同センター職員の田中実さんによると、三宅ガラスが誕生したきっかけは、2000年夏に発生した三宅島・雄山の噴火だった。

噴火に伴って大量に降り積もった火山灰への対応が求められる中、都産技研では早々にその火山灰のサンプルを入手。

以後、「三宅島火山灰の有効利用(産業への利用)」を目標に、火山灰サンプルの成分分析や、ガラス原料への利用可能性の探求、ガラスサンプルの実験室レベルでの試作を繰り返していったという。

三宅島の海岸の風景(写真はPhotoAC)
三宅島の海岸の風景(写真はPhotoAC)
「当時、開発に携わっていたメンバーの所属する研究室では、三宅島と同じく伊豆七島である新島の抗火石を利用した『新島ガラス』を開発した経験がありました。その経験もあって、『三宅島の火山灰を活用したガラスを作る』という試みが始まりました」(田中さん)

そうして、2000年末にはガラス工場でのテスト溶融、製品化試作に至り、2001年1月に特許出願を果たして、同年3月に「三宅ガラス」の名で製品化に漕ぎつけた。

「三宅ガラス」の名で製品化(画像提供:シーサーズ・ラボ)
「三宅ガラス」の名で製品化(画像提供:シーサーズ・ラボ)

以後、特徴である「三宅島の美しい青い海をイメージした色」をセールスポイントに、「三宅ガラス」を使用した食器やグラスなどが製造された。また「三宅ガラス」に巧みなカットや研磨が施された「三宅ガラスジュエリー」の製品化も行われていったという。

三宅ブルーができるまで
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