《実食レビュー》道民溺愛「やき弁」に〝らしさ全開〟新味登場 「オホーツクほたてバター醤油」&「登別閻魔やきそば風」
まるで汁なし担々麺!「やきそば弁当 登別閻魔やきそば風」
続いては「やきそば弁当 登別閻魔やきそば風」。
登別市で供されているご当地焼そば「登別閻魔やきそば」の味が再現されています。これがカップ麺で再現されているのは、これまで見たことがありません。
「登別閻魔やきそば」は登別の観光地である「地獄谷」のイメージから作られたご当地焼そば。筆者はこの商品で初めて「登別閻魔やきそば」の存在を知りましたが、2015年から続くご当地麺のようです。
登別市内の20店以上で供されているんだとか。
やき弁では、ピリ辛で練りごまを効かせた味噌味のソースに、平打ちで縮れのついた太めの油揚げ麺と、白胡椒といりごまのふりかけ、大豆挽肉、キャベツが合わせられています。
こちらも戻し湯で作る「中華スープ」付き。
ソースは練りごまが濃い味噌味で、ピリ辛程度の辛味が効いています。
練りごまが強いので焼そばソースというよりは汁なし担々麺のよう。やさしい味が多い「やき弁」シリーズとしては濃い味です。
前述のとおり、他の「やき弁」シリーズではややおとなしいソースの塩気を、ちょっと塩辛い別添「中華スープ」や「コンソメスープ」が補うような役割を果たしていますが、今回に関してはソースが濃いため、スープの必要性はあまりないように感じました。
麺は平打ちで縮れのついた太めの油揚げ麺。
原材料を見ると「かんすい」が入っているので中華麺なのは間違いありませんが、カップうどんのような形状をしています。
麺は太めですがソースも濃いため、麺とソースのバランスは良好でした。
そしてこちらも同じように白胡椒といりごまの入ったふりかけが付いています。
練りごま主体のソースといりごまの相性が良く、よりいっそう汁なし担々麺感がありました。
具として入っているのは大豆挽肉とキャベツ。
キャベツだけではなく、大豆とはいえ挽肉を入れてくるあたり、やはり担々麺を意識しているのかもしれません。
ちなみに実際の「登別閻魔やきそば」では、登別もしくは登別周辺の産品をひとつ具として使用することが定義となっていますが、今回の具についてはそうではないようです。
なので「閻魔やきそば『味』」ではなく「閻魔やきそば『風』」なのでしょうか。