「じゃあサヨナラって降ろされへんで」 夜の田舎道を走るタクシーで、運転手のおじさんに「ここで停めて」と頼んだら...・
3台のタクシーに乗車拒否された後、ようやく乗せてくれたのは...
祖父母宅は大阪府内でも田舎で、駅からさらに車で20分ぐらいかかります。終電の時間なので辺りは真っ暗。タクシーに乗るしかないので、行き先を伝えて乗れるタクシーを探しました。
しかし、家出少女感が明らかだったからか、3台連続乗車拒否......。
タクシーに乗ること自体不慣れだった私は、心がおれそうになりました。
そんな中、1台のタクシーが乗せてくれました。
祖父母宅の住所が分からないので、「○○病院の近くまでお願いします」とだけ言うと、運転手さんは「○○病院は今閉まってるよ?」。
「その近くに祖父母宅があるからそこに行きたいんです」と返すと、「分かったよ~」と言って車を走らせてくれました。
運転手さんは特に何か質問してくるでもなく、私は暖かい車内にホッとしつつも、じっとメーターを眺めていました。お小遣いをかき集めた様な金額しか持っていないからです。