「すし詰めのバスで乳児連れの私に席を譲ってくれた若い男性。降りるときにお礼を言ったら...」(神奈川県・30代女性)
「私が譲って貰うべきではなかったのでは」
ご自身も決して楽ではないなか、席を譲って頂けたんだと分かり、驚きでいっぱいでした。
そして、私が譲って貰うべきではなかったのでは、とショックでもありました。
私は中卒で、17歳で出産しました。当時は世間からの風当たりが厳しく、周りの目を異常に気にしていました。
そして、「別に辛くなんかないし、どう思われたって良い!」と変にピリピリしてもいました。
ですから、あのバスに乗り込んだ際もそんな気持ちから「別に平気だし!」と強がっていて、席を譲っていただいた時も厚意を素直に受け取れず、「大丈夫です」と答えた部分もあったのです。
ですが、あの時親切にしていただいたことで自分のひねくれた心を自覚し、本当に恥じました。きちんと感謝を伝えられなかったことへの後悔でいっぱいです。
ちゃらんぽらんだった私ですが、あれから「今度は自分が誰かの支えになれたら」と思うようになって必死に勉強し、今では介護福祉士として働いています。
あの日の出来事、あの時のあの方のことは、昨日のことのように鮮明に覚えています。一生忘れることは無いでしょう。
本当に有難うございました。あなたの親切な厚意を素直に受け取れなかった幼い私を、どうか許してください。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」「あの時はごめんなさい」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆さんの「『ありがとう』と伝えたいエピソード」「『ごめんなさい』を伝えたいエピソード」を募集している。
読者投稿フォームもしくは公式X(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのか、どんなことをしてしまい謝りたいのかなど、500文字程度~)、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。
(※本コラムでは、読者の皆さんに投稿していただいた体験談内の場所や固有名詞等の情報を、プライバシー配慮などのために変更している場合があります。あらかじめご了承ください)