この部屋が1泊数千円...だと? 超有名建築家が手掛けたホテルの価格設定がバグすぎた
緑に包まれる客室と、美しい調度品
話題のホテルは兵庫県立先端科学技術支援センター(CAST、兵庫県赤穂郡上郡町)内にある。
1993年、たつの市・上郡町・佐用町にまたがる播磨科学公園都市(通称「テクノ」)で働く研究者の交流の場として建てられた。
建物はゲストハウス棟と会議センター棟に分かれ、客室があるのはゲストハウス棟の1・2階。装飾やインテリアなど細部に至るまで豪華な造りだという。
投稿者・土田昌平さんは、自身の体験をこう語った。
「建築として素晴らしく、この施設に大変な安価で泊まれることは、宿泊者から見れば非常にありがたいこと。ランドスケープもピーター・ウォーカーさんが手がけていたり素晴らしい建築です」
「磯崎さんの設計のホテルに泊まれる、というのが大変な売りであると実感しました。緑に包まれるような客室とオリジナルな調度品は時代を超えた美しいデザインだと感じました」 (土田昌平さん)
ピーター・ウォーカー氏は、アメリカを代表するランドスケープデザイナーだ。
「時間とともに成長する森の中の都市」というコンセプトのもとに作られた街であるテクノには磯崎氏やウォーカー氏のほかにも、安藤忠雄氏、渡辺真理氏といった、名だたる建築家の手がけた建築が多く点在しているという。
「当時の勢いがそのまま感じられるレトロフューチャーの様相を呈していますが、建築ファンが建築に来るには十分見応えのある場所だと思いました」と、土田昌平さんは語る。
その中において兵庫県立先端科学技術支援センターは、貴重な宿泊施設。
同センターによると、シティホテルの満足感が得られる設備となっている。
シングル17室、ツイン8室、特別室2室があり、全室でインターネット接続が可能。宿泊者は大浴場やフィンランド式サウナも利用できるんだとか。
「先端科学技術関連施設(大型放射光Spring-8、兵庫県立大学などの研究機関)や公共機関(粒子線医療センター、西播磨総合りハビリテーションセンター等医療機関)、各企業の研究開発センターや工場等を利用従事される方々が宿泊されます」(CAST担当者)