「小柄な中1娘の通学路はひと気や街灯の少ない田舎道。部活帰りに転んだところ、偶然通りかかったオジサンが...」(鳥取県・30代女性)
シリーズ読者投稿~あなたに届け、この「ありがとう」~ 投稿者:Iさん(鳥取県・30代女性)
Iさんの娘は中学1年生の時、下校中に激しく転んでしまったことがある。
自転車は倒れて傷だらけ、足からも血が出たし、荷物は散乱。
そこへ、1人のおじさんが車を止めてやってきて......。
<Iさんからのお便り>
3年半ほど前、娘が中学校に入学したころのことです。
小学生時代は私服でバス通学だった彼女は、中学生になるとセーラー服で片道15分の自転車通学になりました。
慣れない制服と教科書などたくさん入った重たいリュックを背負い、自転車カゴには体操服やシューズの入ったバッグを入れて、小柄な娘は毎日頑張って往復していました。
通りがかりの車から知らないオジサンが降りてきて...
田舎なので、通学路には周りが畑だらけの人通りの少ない農道や街灯の少ない道、でこぼこした箇所などもあり、往復を心配する毎日。
4月中頃になると部活動も始まり更に疲れて帰ってくるようになり、そして、5月のある週末のことです。
クタクタになりながら1人で帰宅していた娘は、途中で転倒してしまいました。
足からは血が流れ、カゴに入れていたシューズバッグはフェンスの向こうに転がり、心が折れそうだったそうです。
そこへ、一台の通りがかりの車が停まり、知らないおじさんが降りてきたといいます。
娘は一瞬警戒したようですが、おじさんは「大丈夫?」と声をかけてくださり、倒れた自転車を起こし、吹っ飛んだシューズバッグをフェンスを越えて拾ってくださったんだとか。
娘が「ありがとうございます」と言うと車に乗ってどこかへ行かれたそうです。
自転車は傷だらけ、足からも流血してたけど...
今の世の中、テレビなどでいろいろなニュースを目にするので心配の方が多くなっていましたが、心優しい方に助けていただいて、お礼の気持ちいっぱいです。
帰ってきた時には買って2か月の自転車は傷だらけ、足の怪我は靴下にまで血が流れていてかなりの傷でした。
でも、助けてくださった方のお陰で心は元気。家族みんなが温かい気持ちになりました。
今思い出しても感謝しかありません。どなたかは分かりませんが、本当にありがとうございました。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」「あの時はごめんなさい」、聞かせて!
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