こっちもしっかり〝五輪仕様〟に変身中 パリのシンボル「エッフェル塔」が佐賀にもあるって知ってた?
現在オリンピック開催中のフランス・パリの象徴と言えば、やはりエッフェル塔である。
パリ五輪では、塔の前にスタジアムが設営され、ビーチバレーの会場になっている。
そんなエッフェル塔が、日本にもあるのをご存知だろうか。
駐車場の背後にそびえる、茶色い塔。小さな塔が脇に2つくっついているものの、エッフェル塔そのものである。
コートの向こうにあのタワーが見えるのは、なんとも不思議な光景だったが、これもなかなか......。
このシュールな風景が広がっているのは佐賀県神埼市の田園地帯。板金塗装会社「馬場ボディー」の敷地の一角である。
佐賀のエッフェル塔もオリンピック仕様に
佐賀のエッフェル塔を手掛けたのは、同社の代表取締役・馬場憲治さん。8月1日、記者の取材に応じた。
芸術性、技術力、重量感――パリで初めて見たエッフェル塔はすべてが超一流で、馬場さんは魅了された。そして「自分も作りたい」と考え、40年ほど前に制作。
現在佐賀に立つエッフェル塔の高さは23メートル。7年半かけて作り上げた。
地元民はもちろん、隣県や遠方からも観光客が写真撮影に訪れるスポットになっている。
そして、フランスで五輪が開催されている今、佐賀のエッフェル塔も五輪仕様に。
「東京オリンピックのときに、五輪マークを付けて盛り上げようと思ったのですが、コロナ禍で上手くいかなかったんです。
パリオリンピックではすっきりしっかりリセットしてやるぞ、と仕切り直しのつもりでいます」(馬場さん)
馬場さんもパリ五輪の盛り上がりを楽しんでおり、特に、過去にはツーショットも撮ったことがあるという柔道のウルフ・アロン選手を応援していたそうだ。
日本の佐賀に建つ、もう一つのエッフェル塔。
現地まで見に行くには遠いという読者の方も、ここでフランス気分を味わってみるのもいいかもしれない。