猛暑でブルーベリーが〝シワシワ化〟 商品価値は無くなるが...農園の発信に14万人驚がく「それはそれで食べたい」
連日の猛暑で、干からびてしまいそうになってしまっている人も多いことだろう。
我々人間だけではなく、植物や動物たちにとっても過酷な暑さであることは間違いない。
だが、この暑さのおかげで意外な魅力が引き出されていることもある――そんな投稿が、X上で話題になっている。
この灰色の木の実が何か、お分かりだろうか。
実はこれ、ブルーベリー。暑さのせいか、シワシワになってしまっている。
さすがにこれでは出荷できなそうだが......ブルーベリーなどの生産販売を行う「岩崎ファーム」(神奈川県横須賀市)は、驚きの情報を公式Xアカウントに投稿した。
「暑さで水分が抜けシワシワになったブルーベリーは、見た目は悪いですが、甘さが凝縮され干し葡萄のように美味しいですよ」
た、確かに言われてみればこれって天然のドライフルーツかも......!?
衝撃的な事実に対し、X上では14万件を超える「いいね」のほか、
「気になる!!食べ比べしてみたい」
「えっ!知らなかったです! 家でブルーベリー育てているので、そこまで収穫しないでおこうかな...」
「レーズンみたいなことに!?」
「知らなかった...食べられるんですね」
「それはそれで食べたいし!氷砂糖か蜂蜜付けして食べたい!」
と驚きの声が多く寄せられている。
販売はしていないが...
23日、Jタウンネット記者の取材に応じた岩崎ファームによると、話題の写真は同園のブルーベリー農園で23年8月に撮影したもの。
梅雨が明け、雨が降らずに暑い日が続くとブルーベリーはシワシワになり、商品価値がなくなってしまう。けれど、代わりに甘さが濃縮される。
それがとても美味しいので「ぜひ食べてほしい」と伝えたくて、今回この投稿をしたという。
前述のとおり、シワシワブルーベリーに商品的な価値はないため、販売等はされていない。
岩崎ファームで昨年できたシワシワブルーベリーは、ブルーベリー狩りの利用者が食べたもの以外は破棄していたという。
今年はシワシワになる前に収穫して冷凍。シワシワ化を防ごうとしていたようだが、ここ連日の暑さで、どうしてもシワシワになる実も出てきてしまっているとのこと。
ということは、今ブルーベリー狩りに行けば貴重な「シワシワのブルーベリー」が食べられる......かもしれない。
今回投稿が話題となったことを受け岩崎ファームは
「ブルーベリーに興味を持っていただけて大変嬉しいです。ブルーベリー狩りにいったときにシワシワの食べてみようかというお客様が増え、その甘さに感動していただけたら嬉しいです」
とコメントしている。
岩崎ファームのブルーベリー狩りは、7月中旬~8月末ごろまでの営業。90分制で、園内で栽培されている20種のブルーベリーから、その時に旬の品種を好きなだけ食べられる。どの日程でも、8~12品種を食べくらべられるそうだ。
ということは、シワシワブルーベリーの中にも色んな味が......? 気になった人は、公式サイトから予約の上、狩りに行ってみては。
岩崎ファーム ブルーベリー狩り観光農園
料金:中学生以上2500円、小学生1500円、幼児500円、3歳以下0円(中学生以上料金にはお土産用パック1パックつき)〒238-0111 神奈川県三浦市初声町下宮田3553−1(カーナビ入力の際は「〒238-0111 神奈川県三浦市初声町下宮田3726」の若宮神社を目的地に設定)
公式サイト:https://iwasakifarm.jp/blueberry