鳥と会話ができるだと...? 最先端技術を駆使し、まだ見ぬ未来に〝没入〟できる展覧会が楽しそうすぎ
鳥のように大空を飛んだり、生き物と会話をしたりできるSF映画のような未来を、皆さんも一度は思い描いたことがあるだろう。
そんな夢も、人と自然と技術が力を合わせれば、いつか実現できるかも......?
そう思わせてくれる希望に満ちた展覧会が、東京・有楽町で開催中だ。

東京都が9月23日まで、有楽町駅前の「SusHi Tech Square」(東京都千代田区)1階で展開する「人間×自然×技術=未来展(ひと かける しぜん かける ぎじゅつ は みらい てん) - Well-being for human & nature」。
この展覧会では、「人間×自然×技術=どんな未来?」という問いかけに応えた様々な企業やクリエイターによる自然・環境への全く新しい"没入体験"を楽しむことができる。
ARやAI、VR、ドローンといった最先端技術を駆使した展示の一部をご覧いただこう。
子供のころからの夢が叶う!?

こちらはクリエイターの岸裕真さんが制作した「人間×動物×AI」の作品「告白のハルシネーション」。
なんと、この作品ではこの世には存在しない架空の鳥類と話せるという。
イギリス小説「フランケンシュタイン」を学習したAI、「MaryGPTAI」が生成テキストを元にした映像と音声で構成される架空の鳥類の「告白」を聞き、まるで対話をしているような不思議な感覚を体験できる。
作品名にもある「ハルシネーション」とは、AI がもっともらしい誤情報を堂々と生成してしまうこと。
「Mary が紡ぐ言葉は予測不可能で、おかしく、自由な発想にあふれています。動物たちがもし人間の言葉を持っていたら、 こんな風に、私たちの想像を超えるようなことを話してくれるかもしれません」(公式ウェブサイト・作品紹介より)
会期中、鑑賞者から寄せられた質問により、鳥類は定期的にアップデートされるそう。どれほど、そしてどんなふうに育っていくのか、楽しみだ......。

こちらはクリエイターのVoxelKeiさんによる「人間×鳥×VR」の作品「JAPANELAND SKY」。
VRゴーグルとコントローラーを使い、国土地理院の基盤地図情報を元に 2万分の 1 のスケールで立体化された日本列島の上空を飛び回れる。
子どものころに誰しもが夢見ていたであろう「自由に空を飛びたい」という"妄想"が実現しちゃうのだ。
植物になれちゃう?
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ほかにも、緑の少ない都市部でも自然と触れ合うことが出来る「移動できる公園」や植物の中に入り込み、植物が育つ伊吹を感じながら過ごせる「植物と一体化したデスク」など、ユニークかつワクワクする展示が盛りだくさん。

会場には「もしも、自分が植物になったらどんな姿になるだろう?」と妄想を膨らませることができるオリジナルARフィルターも用意されている。
頭から植物を生やした新しい自分で記念撮影することが可能だ。
会場には、アートコミュニケーターが常駐しているので、展示を見て感じた疑問などを一緒に考えてもらえるとのこと。テクノロジーやアートに詳しくなくても気軽に立ち寄れそうだ。
そのほか、廃材を使ったランタンづくりや「自然×環境」をテーマにトークセッションが楽しめるビアバッシュなど、関連するワークショップやイベントも多数開催予定。 この夏は、有楽町で自然と人間、そして技術の力が重なった夢のある"未来"に思いを馳せてみるのはいかがだろう?
人間×自然×技術=未来展 Well-being for human & nature
会期:6月19日~9月23日休 業 日:月曜日(ただし 7月15日、8月12日、9月16日、9月23日は開場)、7月16日、8月13日、9月17日
入場料金:無料
開場時間:平日 午前11時~午後9時(最終入場 午後8時30)/土曜日・休日 午前10時~午後7時(最終入場 午後6時30分)
住所:SusHi Tech Square内1階 Space
公式サイト:https://sushitech-real.metro.tokyo.lg.jp/humannature/