こんなとこにも出没するの!? 沖縄の離島で〝サメの泳ぐ池〟が発見される
水溜まりみたいな小さな池にサメがいた──。
にわかには信じられないそんな目撃情報が、X上で注目を集めている。
サメがいるといえば、海じゃないの? どうして池に? 気になることは色々あるが......とにかく、現場の写真を見てみよう。
こちらは、茨城県在住の会社員・まきのじ(@Makinoji)さんが2024年6月24日に投稿した画像。
青々と茂る草木に囲まれた小さな池の前に、黄色い立て看板が設置されている。そこに書かれているのは、こんな文言だ。
「サメ出没注意」
......そう言われても、やはりサメがいそうな場所には見えない。「シカ出没注意」とか「イノシシ出没注意」の方がまだ頷けるような風景だ。
しかし、まきのじさんは実際に"ヤツ"を見つけてしまったのだ。
マジでサメでした
まきのじさんが投稿したもう1枚の写真には、たしかに池を泳ぐサメの姿がバッチリ映っていた。ほ、ホントにサメ、いたんだ......!
25日、Jタウンネット記者がまきのじさんに話を聞いたところ、サメは23日に沖縄県竹富町の離島・黒島にある水族館「黒島研究所」で見かけたものだという。
「自転車で黒島研究所入口前の駐輪場に向かう途中の敷地内で、サメ出没注意の看板を発見。
最初は池があることに気付かなかったが、館内の見学を終えて帰る時に気付き、覗きこむとサメを発見した」(まきのじさん)
どうやらサメは、野生ではなく、水族館で飼育されているもののようだが......一体どうしてこんな場所に?
記者は25日、黒島研究所にも話を聞いた。
池は職員が作った
取材に応じた研究員の亀田和成さんによると、池にいるのは同研究所で飼育されている「レモンザメ」。日本では八重山諸島近海でよく見られる種だという。
現在は3匹を飼育しており、いずれもまだ子供の個体で大きさは1メートル弱。成長すると2メートルほどになると言われているそうだ。
池は海水で、10年ほど前に作ったもの。
「職員が釣ってきたレモンザメを飼育しておく水槽が当時なかったために作りました」(亀田さん)
以降、必要に応じて池の面積を広げていき、現在はおおよそ2×15メートルほどの広さになっているとのことだ。
「よく『サメが大きくなったらどうするのか』と聞かれるんですが、この池にいる個体は不思議とそこまで大きくならないので、特に問題なく飼育できてます」(亀田さん)
池で泳ぐサメたちの姿に、X上では11万のいいね(6月25日夜時点)のほか、こんな声が寄せられている。
「ジョークかと思ったらまじだった...」
「水めっちゃキレイやし大事に飼われてるんやろなー」
「フカくはなさそうな池をジョーズに泳いでる」