あらゆる〝行い〟を禁止する看板、駅で発見される 本来の意味は?JRに聞くと...
「すべての行動が禁止された大井町駅」
そんなSF小説の冒頭みたいな文章と共に投稿された看板が、X上で注目されている。
何もしちゃいけないって、ドユコト? 大井町駅って、いつのまにそんなディストピアになっていたの......?
状況がいまいちよくわからないが、とにかく現場の様子を見てみよう。
こちらは、Xユーザーのしがないクラ吹き(@A_palmatum1130)さんが2024年6月8日に投稿した画像。
壁には、大井町駅長と大井警察署の連名でこんな文面の看板が掲示されている。
「駅構内で許可なく行うことは
固くお断り致します」
うーん、何を......?
何を禁止しているのかが書かれていないせいで、「駅構内でのあらゆる行動」が対象になっている可能性が示唆されてしまったというわけである。
この看板には、X上で3万9000いいね(13日夕時点)のほか、こんな声が寄せられている。
「許可を得る行為にも許可が必要......?」
「生きる事も死ぬ事も何もしない事も許されない」
「8番出口と化した大井町駅」
結局なんの看板なの?
12日、Jタウンネット記者の取材に応じた投稿者「しがないクラ吹き」さんによると、"全てを禁ずる看板"は、たまたま訪れていたJR大井町駅の中央口付近で発見したものだ。
「雑踏の中で具体的に何を禁止しているのかが全く分からず、困惑と面白さが込み上げてきた」(しがないクラ吹きさん)
とはいえ、なにも本当に全ての行動を禁止しているというわけでもないだろう。
というわけで記者は13日、この看板の本来の意図について、JR東日本に話を聞いた。
同社の広報担当者によると、話題の看板は駅構内の数か所に設置されている。
それがいつからかあるのかは「不明」。経年劣化によって一部の文字が消えてしまったために、何を禁止しているのかがわからなくなってしまったのだろう、とのことだ。
そして本来の意図は......「当時の担当者がすでにいないため詳細はわからない」。
そのうえで、次のように推測した。
「駅でのビラ配りや各種営業行為の禁止を呼びかけるものであると思います」
なお「当該の看板はすでに撤去されています。今後どうするかも未定です」と広報担当者は説明している。