「地元にこんな風景があるなんて」 展望台の上で空割る天の川...〝異世界感〟溢れる千葉に感嘆の声
直立天の川と海中公園展望塔の組み合わせ
Toshiさんは千葉県で生まれ、千葉県で育った。「地元愛という言葉が適切かどうか分からないですが、地元千葉県の魅力を風景写真を通して少しでも多くの方に知ってもらいたい、そして県内外から多くの方に千葉県に遊びに来てもらいたいという思いから、千葉県の風景を撮影し、発信しています」と語る。
話題の写真も、写真集「地元写真家がいちばん見せたいにっぽんの絶景」の監修を務めたプロフォトグラファー・別所隆弘さんが生んだハッシュタグ「#みんなの地元推し」に賛同し、投稿したものだ。
撮影地は勝浦海中公園。2020年8月20日の21時40分ごろにシャッターを切った。
勝浦海中公園は千葉県勝浦市にある公園で、南房総国定公園の中に位置している。
天の川直下の白い建物は、海中公園の中心施設である海中展望塔。沖合い60メートルの位置に立っていて、海中の様子を見ることができる。
前々から「地平線に直立する天の川と地上景の組み合わせ」を撮影したいと考えていたというToshiさん。この展望台と天の川を組み合わせることを思いつき、現地に足を運ぶことにしたという。
「当日は新月(月明かりがない)で快晴の予報でしたので、天の川が撮れると思い南天が暗い房総半島へ撮影に出かけました。房総半島へは良く撮影に出かけますので、今回撮影した勝浦海中公園の存在は以前からよく知っておりましたが、いざ足を運ぶのは初めてでした」(Toshiさん)
天体アプリを使って天の川が直立する時間・位置をあらかじめ把握しておくなど、準備はバッチリ。現地に着くと、肉眼でも天の川を確認できたため「これはカメラで撮ったらさぞかし綺麗だろう」とテンションが上がったという。
「構図を確認するため、ひとまず適当に設定を行ってシャッターを切ってみると案の定、濃い天の川がカメラのディスプレイに写り思わず、おー!と感嘆してしまいました」
房総半島は南側が海に囲まれているため光害が少なく、とくに天の川を写すにはコンデションが良いそうだ。
海水浴やサーフィン、あるいは釣りに、勝浦に行ったことがある人は、多いかもしれない。
だが、こんなにもドラマチックな夜空の写真だって撮れるのだ。
それに、他にも素晴らしい撮影スポットが数多く点在しているという。
「房総半島は都心からのアクセスが良いにも関わらず、里山や海が創り出す素晴らしい風景が沢山ありますので、天体写真にとどまらず数多くの風景があります」
Toshiさんは今後も「みんなの地元推し」というハッシュタグをつけて、地元の風景を投稿していくという。
千葉県の魅力を浴びたい皆さんは、要チェックだ。