マニアと味わう「ご当地カップ麺」の世界 第百三十二回 ローソン限定の冷凍麺「家系総本山吉村家監修 豚骨醤油ラーメン」 文・写真:オサーン カップ麺ブロガーのオサーンです。 「ご当地カップ麺」連載の第百三十二回目となる今回は、ローソン限定で発売されたキンレイの冷凍食品、「家系総本山吉村家監修 豚骨醤油ラーメン」をレビューします。 横浜にある家系ラーメンの元祖、「吉村家」の味を再現した商品です。 ローソン限定「家系総本山吉村家監修 豚骨醤油ラーメン」 家系の元祖「吉村家」の冷凍麺 「吉村家」は、横浜にある家系ラーメンの名店。 行列の絶えない名店にして、今や全国に広がる家系ラーメン店の元祖でもあり、東京・三田の「ラーメン二郎」と並びラーメン業界の話題の中心にいるお店です。 「吉村家」の名はラーメンファンに限らず多くの人が知っていますよね。 ローソンの「吉村家」カップ麺(左)とレンジ麺(右) ローソン限定でカップ麺にもなっており、レギュラー商品として常時店頭に並んでいます。 また、定期的にお弁当コーナーに並ぶレンジ麺でも発売されており、商品展開からも人気の大きさがうかがえます。 冷凍麺で「吉村家」の豚骨醤油を再現 今回の冷凍麺もローソン限定の商品で、製造は冷凍食品メーカーのキンレイ。 キンレイは、セブンの「中華そばとみ田」や「飯田商店」、ローソンの「天下一品」など名店再現系の冷凍麺も作っています。 特に「とみ田」の冷凍麺はロングセラーで、ファンの多い商品です。 冷凍麺「家系総本山吉村家監修 豚骨醤油ラーメン」の内容物 「家系総本山吉村家監修 豚骨醤油ラーメン」の内容物 外装を開けると、中にはどんぶり型の容器と、「焼き海苔」、「にんにく酢」が入っています。 容器には麺の他にチャーシューやほうれん草、さらに麺の下にはスープが入っており、この容器をレンジにそのまま入れて調理します。 最近の冷凍麺は自分で器を用意する必要のないものが多く、とても便利になりました。 レンジ調理後すぐ レンジ調理後すぐの状態。 焼き海苔をのせ、お好みで「にんにく酢」を入れて完成。 今回「にんにく酢」は味変アイテムとして後半戦に入れてみます。 豚骨の太さが感じられるスープ 「家系総本山吉村家監修 豚骨醤油ラーメン」完成 スープは、濃厚な豚骨ベースに鶏ガラの存在も感じられる醤油味。表面に鶏油などの油脂を浮かせ、吉村家の味を再現しています。 重厚な豚骨感は家系ラーメンをよく再現しており、お店のラーメンに近いものを感じました。 醤油のキレや鶏油の風味もあるので、家系ラーメンの雰囲気はきちんと出ているのではないでしょうか。 スープ表面の油脂 しかし今回の商品はただの家系ラーメンではなく、元祖「吉村家」の商品だと思うと迫力が足りないように思います。 豚骨の重厚さは及第点でも、醤油や鶏油には多少物足りなさが残りました。 「吉村家」の再現というからには、ライスがなければ食べられないくらい醤油のキレが欲しいし、鶏油もスープ表面が黄色くなるほど欲しいところ。 お店より安いとはいえ、税込516円で冷凍麺としては高額なので、筆者としてはどうしてもお店に近い水準を求めてしまいます。 ただ、豚骨の厚みを中心に家系ラーメンとしては十分においしいので、この商品に「吉村家」を求めるのか家系ラーメンを求めるのかで評価が分かれそうです。 スープと麺の相性は良いがやっぱりちょっと物足りなさも スープと好相性の太い麺 麺は太めで緩やかに縮れがついており、麺表面のつるみと弾力の強さが特徴の多加水麺食感。 お店の平打ちの麺に比べると縮れが小さく、弾力もお店ほどではありませんが、太くて主張が強いため濃いスープと合わせてもバランスが取れており、麺とスープの相性は良かったです。 ただ、「吉村家」の麺量は並盛でも他店の大盛くらいあるので、それに比べてかなり少ないことが気になりました。 麺が太いとひとすすりで口に入る量が多くあっという間に食べ終えてしまうため、食べ応えで「吉村家」の再現は難しそうです。 チャーシューとほうれん草 具のチャーシューはしっかり肉感があり、ほうれん草は量多め。 価格を考えるとチャーシューはもっと大きいものが欲しかったですが、おいしいチャーシューでした。 焼き海苔3枚 焼き海苔は3枚入っていました。 ほうれん草とともに家系ラーメンでは必須の存在で、スープ表面の油にくぐらせて食べると絶品。 さらにその海苔をライスに巻くと最高なのですが、今回はお店の塩辛いスープと違ってライスが必須とまではいかなかったです。 味変アイテム「にんにく酢」は後半戦が吉 別添の「にんにく酢」を入れる 後半になったので、別添の「にんにく酢」を入れてみます。 お店では卓上にお酢が置かれており、お好みで入れてスープを味変します。 お酢を入れることで酸味が加わりますが、酸っぱくなるだけではなくちょっと甘くなるのが不思議。 塩気の強いお店のスープだとお酢によるまろやか効果はさらに強くなります。 にんにくもほのかに香っていました。 入れるとかなり味が変わるので、後半に味変アイテムとして入れたのは正解でした。 「吉村家」としては物足りないが、「家系ラーメン」としてはおいしい 「吉村家」の再現商品で500円超えの価格設定を考えれば、醤油のキレや麺量など物足りなさは残ります。 一方で、豚骨の太さには家系らしさが感じられ、ほうれん草や焼き海苔といった家系ラーメン必須の具もきちんと入っており、「にんにく酢」も味変アイテムとして効果的。 「吉村家」としてではなく家系ラーメンとして食べれば満足できるおいしさではないでしょうか。 筆者:オサーン カップ麺ブロガー。十数年前に出会った「日清麺職人」のおいしさに感激したことがきっかけでブログを開設。「カップ麺をひたすら食いまくるブログ」で毎週発売される新商品を食べて毎日レビューしています。豚骨スープとノンフライ麺の組み合わせがお気に入りですが、実はスープにごはんを入れて食べるのが最も至福の時です。 Twitter(@ossern)