「二度とこのようなことが起こらないように」 旭山動物園の「オオカミくん焼き」が可愛いと話題→誕生の背景には〝過去の過ち〟
可愛すぎて食べられない......!
とある動物モチーフのスイーツに、熱い視線が注がれている。
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それがこの「オオカミくん焼き」だ。
じっとこちらを見つめる目が愛くるしい。こんなの、ほんとに、可愛くて食べられないよ......!
2024年4月30日、XユーザーのCheng-Ren(@chengren21)さんが投稿したこの画像には1万3000件を超える「いいね」(8日夕時点)や
「うわーー!なんだこの可愛い食べ物は!」
「もったいなくて食べれないかも」
「かわいい~オオカミくん焼き」
「きゃわいい~!食べてみたい...!」
など、心をわし掴みにされたユーザーからのコメントなどが寄せられた。
とっても愛くるしい「オオカミくん焼き」のこと、もっと知りたい。
Jタウンネット記者は、まず投稿者のCheng-Renさんに話を聞いた。
お耳はサクサク、顔はモチモチ
Cheng-Renさんがオオカミくん焼きと出会ったのは4月30日、旭山動物園(北海道旭川市)の正門入ってすぐのところにある「Museum Cafe ASAHIYAMA」前。話題の看板が出ていたのだ。
Cheng-Renさんはオオカミのファンだが、オオカミくん焼きについては前情報を得られておらず、予期せぬ出会いにビックリ。
「これは食べないわけにはいかないな...!」と、購入もしたそうだ。
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オオカミくん焼きはあんことクリーム味があり、Cheng-Renさんが購入したのはあんこの方だ。
「表面はもちろん、裏面ももふもふの毛並みが表現されていてとても可愛かったです! 実際に食べてもお耳はサクサク、顔はモチモチで美味しかったです! また、ほかのラグーソースのフライドポテトやエゾシカメンチも美味しかったです」
見た目にも味にも大満足の様子だ。
可愛い...だけじゃない!
それにしてもなぜ、オオカミをモチーフにしているのか。Jタウンネット記者は、4月27日にオープンしたばかりの「Museum Cafe ASAHIYAMA」にも話を聞いてみた。
旭山動物園では、動物やその故郷の環境保全のため、様々な活動を行っている。そのイメージロゴにデザインされているのが、北海道で人の手によって絶滅させられた「エゾオオカミ」のシルエットだ。
そこには「For our only planet For all its life(すべての生命とたったひとつの地球のために)」というメッセージも入っており、「旭川市旭山動物園から世界にメッセージを発信し、活動を広げていきたい」という思いが込められている。
「旭川市旭山動物園のミュージアムカフェとして、その想いを一緒に伝えていきたいという思いから『オオカミくん焼き』が誕生しました」(Museum Cafe ASAHIYAMA)
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旭山動物園のミュージアムカフェとして、可能な限り、旭川や北海道の素材を使用し、その美味しさを味わってもらえるようにと開発したという。
生地に使われているのは、江別製粉で製粉した北海道産小麦と北海道芦別末永農場のたまご。中身にも、こだわりが詰まっている。
「小豆は、谷口農場で製造した旭川市の小豆を使用。旭川産の味が濃くておいしい小豆『しゅまり』をたっぷり使い、手づくりした粒あんです。甘さ控えめで、豆の味がしっかりします。
クリームは、北海道牛乳を使用したクリーム。北海道産牛乳を使用した濃厚なカスタードの優しい甘さが口の中一杯に広がります。
オオカミくん焼きは、当社社員が自費で購入するほど、美味しさに自信があります」(Museum Cafe ASAHIYAMA)
そんな自信作「オオカミくん焼き」がX上で話題となったことを受け、同店は喜びをあらわにする。
「お客様にご投稿をいただき、多くの方から『いいね』や『コメント』が寄せられていることを拝見し、社員一同感激しております。ひとつひとつ大切に読ませていただいておりますが『可愛い』や『美味しい』の他に、開発背景にあります『旭川市旭山動物園の想い』について触れられているお言葉もあり、ご興味を持っていただけていて、大変嬉しく思っております。本当にありがとうございます」
「オオカミくん焼き」は、とっても可愛いけど、可愛いだけじゃない。美味しいのはもちろん、旭山動物園の動物たちを想う気持ちも込められているのだ。
旭山動物園で「オオカミくん焼き」を食べるときは、そんな背景のことも忘れないでほしい。
えっなにこれ!? pic.twitter.com/RZBly3kqtQ
— Cheng-Ren???? (@chengren21) April 30, 2024