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大谷翔平選手のグローブ寄贈に「一石投じたい」 地方球団・香川オリーブガイナーズが県内全小学校に「3個のボール」を送った理由

大山 雄也

大山 雄也

2024.03.02 12:33
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大谷選手のニュースを見て決断

――香川オリーブガイナーズがボールを小学校にプレゼントしたのは、大谷選手のグラブ寄贈がきっかけですか。

福山敦士社長:ボールの寄贈プロジェクトは23年12月頭に決めて、12月末に実行しました。
ですが、私が香川オリーブガイナーズの経営に参画し始めた23年6月頃から、「地元の小中学生に向けて、何か貢献したい」と考えていました。

――大谷選手のグラブ寄贈が発表される前から「何かしたい」という気持ちがあったのですね。

福山社長:独立球団のビジネスを行う中で、目の前のお客様の悩みを解決することが大事だと考えています。地元の方々の悩みは「野球人口の減少」でした。
そこで、地元のプロ野球団として「野球王国としての香川の魅力を再認識してもらい、地元に誇りを持ってもらえないか」、野球を通じた地域貢献が出来ないかと考えていました。
野球教室は以前から行ってきたのですが、それだと野球を既にやっている子たちにしか還元ができない。野球をやっていない子たちのマーケットのほうが大きいですから、学習塾やビジネススクールを作るというアイデアも浮かんでいた中、大谷選手のニュースが飛び込んできたんです。
寄贈したものと同じボールを持つ福山社長(2024年1月16日、Jタウンネット撮影=以下同)
寄贈したものと同じボールを持つ福山社長(2024年1月16日、Jタウンネット撮影=以下同)

――グローブ寄贈のニュースが、「ボールの寄贈」というアイデアのヒントになった、と。

福山社長:大谷選手がグローブを寄贈するというニュースを見て、「もしかしたらボールが足りないんじゃないか」と気づきました。たまたまニュースが出た日に香川県庁の方との打ち合わせがあって、「大谷選手のグローブと一緒にボールをプレゼントすることはできないか」と持ち掛けたら、ぜひということになりました。
ヒントはいただきましたが、タイミングは上手い具合にあっただけです。それに便乗というよりは、大谷選手のグローブ寄贈に一石を投じたい気持ちがあるんです。
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