不快感表現する「いずい」がファッションアイテムに 誰もが抱える「いずい」で繋がりを
Jタウンネットでは以前、標準語ではうまく説明できない方言として、宮城県の読者から寄せられた「いずい」という言葉を紹介した。
「このセーター、小さめでいずいんだよね」
「あまりよく知らない人と一緒になっていずい」
など、ちょっとした不快感を表現するものらしい。
そんな「いずい」をモチーフにした新しいアパレルブランドが2024年1月、仙台で誕生した。
その名も「SENDAI IZUI & Go.」。いずいをローマ字のロゴにして、Tシャツやトートバッグにプリント。プレスリリースによると、黒地に光るシルバーの「IZUI」には特殊なシルバーのインクを使用し、高級感を演出している。「写真映えも抜群」とのことだ。
しかし、不快感を表す「いずい」をなぜ、身に着けるファッションのモチーフに? それには、代表の村田小栄子さんの「人と人が繋がるきっかけになるように」という願いが込められている。
人間関係の希薄さ、思いやりや助け合いが失われているかのような世の中、お互いの「いずい」に気付き理解することで、人と人が繋がり、ちょっとした手助けや配慮がしやすくなるのではないか...。
そんな「世界に巣食う」いずいを「世界を救う」いずいに。
「お互いに配慮し合う社会」をめざし願いをこめて、【 SENDAI IZUI & Go. 】という新しいブランドがスタートしました! どんな人にもその人の「いずい」があります。私自身も20年前より難病を得て、ちょっとした手助けや理解があれば、と悩みながら過ごしてきました。
あなたの、あなたの友達や仲間の「IZUI」は何ですか? 一緒に考えませんか? IZUIとGo!(プレスリリースより「Tシャツに込めた願い」)
Tシャツは、全2種。胸面に大きな「IZUI」&背面に小さく「Z」文字が入ったAタイプと、左胸面に「Z」&背面に大きく「IZUI」が入ったBタイプ。トートバッグは1種で、2つの面にそれぞれ「Z」と「IZUI」がプリントされている。受注生産で、価格はいずれも3850円(税込)。