「見知らぬ幼児に突然、足にしがみつかれた私。すぐに母親が引き離しに来たけれど...」(埼玉県・50代男性)
「養育費さえ送ってくれれば」
それから紆余曲折あり、離婚に合意する事となりました。元妻の両親は
「若いのだからいちからやり直せばいいじゃない」
「養育費さえ送ってくれれば、子供たちの事は忘れて別の人生を歩んだら?」
と、優しい笑顔で悪魔のような言葉を私に言いました。私と子供たちを引き離すつもりだ、と確信しました。
私は子供たちを心底愛していましたし、面倒もみました。子煩悩を絵に描いたような父親だったと自負しています。元妻の不満の原因の一つに、私が元妻より子供たちとの生活を優先したこともあったのです。疲弊していく元妻を支えられず子供たちとの生活に逃げたのかもしれないと、そのことについては申し訳なかったという気持ちです。
とにかく、子供たちと離れ離れにさせられそうになってどうしてよいかわからず、私は子供たちをよく連れて行った遊園地に一人で行きました。
何も考えられず、ただただ一人で佇んでいました。子供たちが無邪気に楽しそうに遊具に乗っている笑顔を思い出しながら。
すると不意に、私の足に何かがしがみついてきたのです。