「田舎の野球部で孤立していた私。貧乏で決勝戦前の弁当がなく、控え選手の同級生から...」(茨城県・50代男性)
シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:Mさん(茨城県・50代男性)
40年ほど前、野球部だったMさん。
その日は午後から試合を控えていたが、貧しい家庭だったため、弁当がない。
周囲にバレるのが恥ずかしく、言えずにいたら......。
<Mさんの体験談>
もう40年近く前、当時僕は野球部に所属していた。
トーナメント戦で勝ち進み、午後から決勝戦を控えていた。
訳ありの家庭でもあって、朝食はインスタントラーメン。当然昼の弁当はなかった。
同級生に...
孤立していた僕は、貧しいとバレるのも恥ずかしくて、弁当がないとは言えなかった。
そんな時、控え選手だった同級生から
「俺試合出ないし腹減ってないから食べて」
とおにぎりをもらいました。思春期でしたから、食べ盛りでもあった僕は、本当に助かりました。
決勝戦では最後にエラーで敗けはしましたが、田舎の学校がここまで勝ち進み準優勝。
地元では大盛り上がり。もうおにぎりの事は忘れていました。
数年後、息子も野球部へ入部。父親の僕が弁当を作ることもあります。
そんな時、当時のことを思い出します。あの時周囲のメンバーにバレず、おにぎりもらって助かったのに、お礼言えてなかった。
当時貧しい家庭だとバレるのが本当にコンプレックスでした。
高校も別々、就職も県外になり彼と会えておらず、その話を出来ていません。感謝の気持ちを伝えたかった。
本人が覚えているか分からないですが、「あの時はありがとう。メンバーにバレずに本当に助かった」と言いたくてね。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
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(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください)