JR臨時列車「秋田のご当地パン列車」発表→即完売の大人気 8種配布の気前良さに「お腹パンパンになっちゃう」「もっとやってくれ!」の声
2024年1月25日、JR東日本秋田支社はとある臨時列車イベントの開催を発表した。
そして翌26日、用意していたすべての枠が完売したという。
それほどまでに人気のイベントとは、どんなものなのか? それは――。
3月9日に実施される「秋田のご当地パン列車」である。
同社の発表によると、このイベントでは男鹿線秋田駅―男鹿間を片道1時間かけて列車で旅する。その中で、秋田市の「たけや製パン」のパン、通称「たけやのパン」を食べ、開発担当者による解説や開発にまつわる秘話を聞くことができるという。
片道コース(1600円)、往復コース(2400円)での2つのコースがあり、それぞれ60人ずつ参加できる。ネット上で話題をさらったのは、ここで食べられるパンの数。
なんと往復コースでは8種、片道コースでは7種ものパンが提供されるのだ。気前良すぎんか......?
【配られるパンはこちら】
・アベックトースト
・コーヒー
・ビスケット
・粒あんグッディ
・ホットケーキ粒あんグッディ
・3月発売の新商品2種類
・まだ市場に出ていない4月発売予定の新商品1種類(往復コースのみ)
定番商品5種に新商品が3種。しかもその内1種はまだ発売されていないなんて、パン好きにはたまらない!
食いしん坊大歓喜のイベントに、Xユーザーからはこんな声が寄せられている。
「こういう地域連携の臨時列車もっとやってくれ!絶対需要あるでしょ!」
「往復運賃とパン代合計したら安いぐらいじゃ?このツアー価格」
「お腹がパンパンになっちゃうよ」
「ご当地パンばっかり食べれる。謎旅いいぞー面白すぎる。この企画なかなか尖ってる」
なぜ8種類ものパンを列車内で食べることができるイベントが開催されることになったのか。Jタウンネット記者は26日、JR東日本秋田支社を取材した。
新たな使い道を模索して...
広報担当者によると、同社ではこれまで、車内にだるまストーブを設置した「ストーブ列車」や、夏休みや花の見ごろなど、イベントに合わせた臨時列車を運行してきた。
そして、臨時列車の新たな使い道を模索する中で、「秋田ならでは何か」ができないだろうかと考えていたそうだ。
そんな中、思い至ったのが「たけやのパン」。秋田県民なら知らない人はいないというこのパンの存在は、まさに「秋田ならでは」と言えるだろう。
最大8種類ものパンを提供することにしたのは、「秋田県民に長く愛されてきた定番商品を楽しんでいただくとともに、新商品を知っていただく機会にもしたい」と考えたから。企画内容をたけや製パンと協議し、決定したという。
結果、パン8種が食べられる往復コースも、7種が食べられる片道コースも、販売翌日に完売。増枠も行ったが、それも完売し、今はキャンセル待ちの状態となっている。
大きな反響を呼んだことについて広報担当は
「発売翌日に満員となり、大変うれしく思います。 県外からの参加申し込みもいただいており、秋田県民に愛されるローカルフード『たけやのパン』の魅力を再認識しました」
とコメント。ちなみに、配られたパンは持ち帰り可能なので、全部食べる必要はない。食いしん坊じゃなくても安心である。