「妊娠中、毎日2時間かけて通勤していた私。電車で立ってたら年配の女性客が『あなたお母さんでしょ?』」(福岡県・40代女性)
「ちょっと、あなた」
朝の車内はかなり混むので、ピークの時間から少しずらして乗っていました。それでも座れることは稀で、駅に着くまで1時間ほど立ちっぱなしということはよくありました。
ただ、若かったし特にしんどいと感じることもなく、それが当たり前と思っていました。
ある朝、いつも通り吊り革につかまって電車に揺られていたのですが、その日はちょっと寝坊してしまい、穿いていたタイトスカートのファスナーが完全に閉まっていなかったんです。
少しだけお腹が大きくなってきた影響で、腰の左横にあるファスナーが閉まらなかったようです。でも、9割方は閉まっていて目立たなかったので、そのまま出勤したんです。
その状態でぼんやり立っていたら、私の目の前に座っていた年配の女性が「ちょっと、あなた」と私に声をかけてきました。
「あなた、ここに座りなさいな」
彼女に急にそう言われて、私は不思議に思いながら「いえいえ大丈夫です」と断りました。するとその女性がこうおっしゃったのです。
「座った方が良いと思うわ。あなたお母さんでしょ?」