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田舎暮らしの概念が変わるかも?鳥取県湯梨浜町のカルチャー探訪録

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全国のやさしさ集まる【ほっこりタウン】できました

「家族旅行に行く前日、夫の地元から『すぐに来て』。幼い娘と満員の特急に乗り込むと...」(兵庫県・60代女性)

Jタウンネット読者

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2024.01.14 11:00
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前の座席の夫婦に新聞を渡されて

泣きたい気持ちと夫を案じる気持ちとで半ば途方に暮れ始めた頃、前の座席に座っておられたご夫妻が新聞を差し出され、床に座られたらと勧めて下さいました。

聞けばお2人は小松まで帰郷されるとのこと。「私は武生まで行きます」とその理由も話したりして暫し心が癒されました。

とはいえ、娘をだっこし列車の床に座り長い時間揺られることは、かつて20代であった私にも苦痛以外のなにものでもなかったのは、いうまでもありません。


しかし、そのまま1時間程経った頃でしょうか。小松まで行かれるご夫妻の夫君が急に「どうぞ」とおっしゃって、席をお譲り下さったのです。

混み合う車内ですから丁重に御断りしたのですが、横に座るお連れ合い様もにこやかな笑みで促して下さいまして、席をお借りすることに。

グズってた娘も腕の中ですやすやと眠りだし、私も大量の汗が引いていくのを感じました。

(画像はイメージ)
グズっていた娘もスヤスヤ(画像はイメージ)

その後、夫の手術も無事終わり、10日間を病院で過ごしました。

シンガポール旅行は残念でしたが、その後改めて家族で行けましたし、何より名も知らぬ人の優しさに触れ、満員列車の旅が素敵な夏の思い出となり、心に残っています。

今でも夏が来るたび、お盆が巡るたびに脳裏に浮かび、「ありがとうございました」と深謝致しております。

誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!

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