インバウンドには難度高すぎる案内標識、発見される 右も左も「Konan」へ
漢字が分からない人には高難度過ぎる案内標識が発見された。
2023年12月9日、こちらはXユーザーの滝原渡(道路標識調査ノート)(@cluesign)さんが紹介したのは滋賀県甲賀市の国道307号線と県道4号線が交差する「庚申口」交差点の近くにある標識。
左折すれば湖南、右折すれば甲南方面に続くことを示しているのだが、注目したいのは漢字の下。
湖南は、「Konan」。甲南も、「Konan」。ローマ字表記だと、どちらも同じになってしまっているのだ!
右も左も「Konan」に続く交差点はX上で話題となり、11日17時時点で約7500件のリポスト、1万8000件のいいねの他、こんな反応が寄せられている。
「識別困難」
「ついでに上は江戸川にしておこう」
「これはひどい迷案内ですね」
湖南は「こなん」、甲南は「こうなん」と読み方は違う。どうにか区別をつけることはできなかったのか?
Jタウンネット記者は11日、案内標識を設置した滋賀県・甲賀土木事務所を取材した。
同事務所の職員によると、話題の案内標識はかなり前からあるもので、設置された年や経緯は今となってはわからない。
その上で、湖南も甲南も同じ「Konan」とのローマ字表記になっているのは、日本道路協会が発行する「道路標識設置基準・同解説」に基づいているからだと説明する。
20年6月版の同書によると、ローマ字での併用表示はヘボン式が基本。長音を表す際も「-」「^」といった記号や「h」は用いないと書かれているそうだ。
「太田町(おおたちょう)という地名の併用表示は『Otacho』との例文が書かれています。甲南も長音記号などはつけないので『Konan』となります」(甲賀土木事務所の職員)
また、表記が同じことによる「わかりづらい」といった指摘がこれまであったかどうかは不明とのことだ。