石川と言えばカニ、カニと言えば石川! 他県にはマネ出来ない「石川県の蟹アピール」がこちらです
突然だが、石川県の形を思い出してほしい。
縦に細長い形。日本海に突き出した半島部。とても印象的な形なので、地理がそんなに得意でなくても、何となく分かるかもしれない。
そして、今日からは、地理がものすごく苦手な人でも、石川県の形だけは忘れられなくなるだろう。
「ぜひ、おぼえてください。
石川県の形はカニのツメ!」
赤く塗った石川県とカニの爪を並べて、そんな主張をしているのは、石川県観光連盟が11月28日、東名阪向けの読売新聞、朝日新聞、毎日新聞に出した広告だ。
たしかに、よく似ている。石川県とカニのツメがこんなにソックリだなんて、なぜ今まで気づかなかったのか不思議なほどである。石川とカニって、かなり密接に結びついているのに......。
しかし......「石川県の形はカニのツメ」というアピールにはどんな狙いが? 12月1日、Jタウンネット記者は石川県庁を取材した。
他の「カニ広告」とどう差をつける!?
石川県観光戦略推進部誘客戦略課の専門員・三矢栄峰さんによると、「石川県の形はカニのツメ」を思いついたのは、県の広告制作チーム。「カニ」をテーマに冬の石川観光をアピールする企画を考えていたという。
とはいえ「カニ」は他県でも冬の観光の目玉になる要素で、いろいろな広告が出されている。どうしたらそれらと差別化できるのか......チームはアイデアを出し合った。そして、アートディレクターが一言。
「石川の形ってカニのツメに似ている」
これがきっかけで、広告のコンセプトは固まった。
「他のカニ広告を見ても石川県が思い浮かんでしまうようになる」ことを目指して検討を重ね、「石川県の形はカニのツメ!」が完成したという。
28日の新聞広告は全国で出されたわけではなかったが、同日に観光連盟の公式Xアカウント・ほっと石川旅ねっと(@Ishikawa_tabi)が紹介したことで話題に。ユーザーたちからはこんな声が寄せられていた。
「この発想は無かったわw!」
「これは今まで有りそうで無かった広告 カニ王国石川になるかもね」
「石川県食べたい」
今後はウェブ上での広告展開も考えているそうで、三矢さんは「見かけた際は温かい目でクリックしてください」と呼びかけた。