夜空で弾ける!巨大な「あげたてエビフライ」に反響 なぜコレを打ち上げようと?花火師に聞く
日本三大花火大会の1つ、「土浦全国花火競技大会」。2023年11月4日には第92回が開催された。
そこで打ち上げられた作品の1つに、Jタウンネット記者の心は沸き立った。
こちらはXユーザーのかず@GD3(@GD3_haruchin)さんによる4日の投稿。動画には夜空に光の玉が上がり、弾けていく様子が収められている。
まずは、赤い火花がパーンと横に開く。それが、パチパチと弾けるオレンジ色の細かい花火の群れに移り変わり、その端からシュッと小さな赤い光が吹き出していく。
アッ! と驚いた人もいるだろう。土浦全国花火競技大会で打ち上げられたのはなんと、エビフライの形の花火である。その名も......「ジュワっと揚げたて!えびFLY」という。
この花火は、第92回土浦全国花火競技大会で特賞(土浦商店街連合会長賞)を受賞。X上でも注目を浴び、こんな声が寄せられている。
「あら、美味しそう」
「時間差を利用して、赤い中のエビと衣を表現したのはみごと。しっかりしっぽもついているし」
「まさにタイトル通り『ジュワッと!』シンプルな尻尾で連想、本当凄いし会場の反応も凄かった」
ダジャレがきっかけで爆誕
ビジュアルも名前もインパクト絶大な花火「ジュワっと揚げたて!えびFLY」は、どんな経緯で誕生したのか。Jタウンネット記者が6日、花火を制作した北陸火工(石川県かほく市)を取材したところ、製造を担当した林早紀さんが話を聞かせてくれた。
「花火が打ち『上がる』と揚げ物の『揚がる』を掛けたダジャレがふと思い浮かんだことが制作のきっかけです」(林早紀さん)
アジフライとエビフライで迷ったが、最終的に「フォルムが可愛い」という理由でエビフライに決めたという。
北陸火工がユニークな花火を打ち上げたのは今回が初めてではない。これまでも、「えだまめはじけとび~んず」(2013年)、「究極の目玉焼き」(2016年)、「ぶどうの王様『ルビーロマン』」(2017年)といった"食べ物花火"や、「金魚の王様デメキング」(2011年)、「センムの扇子はいいセンス」(2012年)などの"ダジャレ花火"とでも言うべき作品を、土浦全国花火競技大会に出品してきた。
とにかく自由な発想を持った花火製造業者のようだ。
「日常の中でモチーフにしたい物がたくさん溢れているので、チャンスがあれば制作したいです!」
と意気込む林さん。
次の大会ではどんな花火で観客を驚かせてくれるのか。北陸火工の作品から目が離せない!