「コインランドリーの前にずっと立っている高齢男性。外に出て『どうしたのですか?』と声を掛けると...」(千葉県・80代男性)
「どうしたのですか?」と声を掛けると...
困っているようでしたので、コインランドリーのガラスドアをあけ、「どうしたのですか?」と声を掛けると「散歩中に、帰る道がわからなくなった」というのです。
「良ければ、中に入って、すわりませんか?」と言いました。
中に入って椅子に座ってくれたので、「何か住所とか電話番号とか、お名前を書いたものをお持ちではないですか?」と確認すると「ふらっと散歩に出たので、何も持っていない」というのです。着ているものは本当に、「男子の散歩衣類」といった感じでした。

「名前もわからない」と言います。記憶が突然喪失して、気が動転していたようにも見えませんでしたが、家に帰る方向もわからないようでした。
椅子に座って落ち着いてもらい、「お巡りさんを呼んで、助けてもらってよいですか?」尋ねました。警察沙汰になるのを嫌がる人もいるため、確認したのです。すると、「はい!」という風にうなずきました。
お巡りさんだったら土地勘があるので、記憶にある風景の欠片から住まいのおおよその場所がわかると思います。了解がとれたので、スマホで110番をして、コインランドリーの場所を伝えました。