「私が新小学生だったらギャン泣きしてでも買ってもらう」 現代の子供に嫉妬せざるをえないランドセル、爆誕していた
ランドセルが「女の子は赤、男の子は黒」だった時代が、遥か遠い過去のことのように思える今日この頃。最近はもう、色がなんだとか言ってる場合じゃないらしい。
だって、こんなランドセルが登場しているんだもの。
アレじゃん。側溝のフタとかになってる、縞鋼板じゃん。なんかネジみたいな装飾もあるし......。
このユニークすぎるランドセルは2023年11月上旬にX上で注目を浴びた。あるユーザーが紹介したところ、こんな声が寄せられたのだ。
「防御力めっちゃ高そう」
「このランドセル背負ってたら強そうに見えるかも!」
「こんなかっけえランドセルあんの!? 私が新小学生だったらギャン泣きしてでも買ってもらうわ」
多くの人が現代の小学生をうらやむきっかけになったのは、ランドセルブランド「LIRICO」の商品「ロデオ ベースキャンプ・ランドセル 2024年モデル(シルバー)」。一体、どんなコンセプトで生まれたものなのか。
Jタウンネット記者は14日、販売会社・リリコ(大阪府堺市)に聞いた。
親子で「かっこいいー」と思うランドセルを
取材に応じた同社代表取締役・福知英也さんによると、LIRICOは一貫して物語性が高く夢のあるランドセルを手掛けており、男児向けの商品は「息子とお父さん、一緒になって『かっこいいー』と言ってもらえるようなもの」を目指している。
「ベースキャンプ・ランドセル」はまさにそんなシリーズで、2015年に販売スタート。ウエスタンをテーマにした「ロデオランドセル」が大ヒットし、その後続モデルとして考案された。
開発時にデザイナーが注目したのは、"アメ車"と"ミリタリー"。これらを象徴するようなモチーフを探していた時、生地素材にエンボス加工ができる技術を持った工房を見つけた。
「工房の技法を活かせないかと考えていたところ、思いついたのが縞鋼板のエンボス柄でした」(福地さん)
縞鋼板の柄を表現するデザインは簡単ではなく、完成までには何度も失敗を重ねたという。
そして、素材や構造にもこだわり、強靭性も兼ね備えているそうだ。
ベースキャンプ・ランドセルは「発売当初から話題性に事欠くことはなく、注目の高さも相まって、ロングヒットのモデルとなっています」と福地さん。2024年モデルもシルバーが販売終了するほどの人気ぶりだ。
11月16日13時現在、「ベースキャンプ ランドセル」2024年モデルはミリタリーグリーン、ブラックメタリック、ゴールドが販売中。他にも、「ベースキャンプ タイプF ランドセル」でもかぶせの内側に縞鋼板の柄が取り入れられている。価格はいずれも7万3700円(税込)。