バス好きも釣り人もブラックバスも釘付けです 西日本JRバス、ダジャレで釣り具を作ってしまう
2023年11月2日、西日本JRバス(本社・大阪市阿倍野区)が公式Xアカウント(@jrbus_dreamgo)で投稿したポストが、一部のユーザーをザワつかせた。
衝撃の"ダジャレ商品"の発売を発表したからである。
それは......「バスでバスが釣れるバズジェット」である!
こちらがそのバズジェット。西日本JRバスとバス釣り具メーカー・デプス(本社・京都市右京区)のコラボレーションにより開発されたルアー「『デプス BUZZJET』西日本JRバスオリジナルカラー」(全2種)だ。
肉食性の魚であるブラックバスを釣る"バス釣り"で使うルアーは、小魚を模したデザインのものが多い。「デプス BUZZJET」西日本JRバスオリジナルカラーも、フォルムこそ魚のようになっているが......そのデザインはタイヤに窓、車両の側面の塗装など「バスらしさ」全開。まさに、バスでバスが釣れるルアーなのだ。
西日本JRバスのXアカウントも自ら「#エイプリルフールではない」「#なにこれ」とハッシュタグをつけてポストするほど、独創的すぎるルアー。はたして、どんな経緯で誕生したのか!?
Jタウンネット記者は9日、西日本ジェイアールバスを取材した。
「バス釣りとバスをかけたグッズを作れたら...」
取材に応じたのは企画部経営企画課・北出聖治さん。23年夏ごろに行われたオリジナルグッズ担当部署の新商品アイデア出しで「バス釣りとバスをかけたグッズを作れたら面白いのではないか」発案した人がいたという。
提案者自身の趣味がバス釣り。日頃から釣り情報をチェックしており、釣り具メーカーが様々な企業とコラボしていることを知っていたため、ぜひ自社でもやってみたいと考えたそう。
会社側も「大阪に拠点を置く会社として『バスでバスが釣れるルアー』というダジャレを実際に商品化することで、多くの方に楽しんでいただけるのではないか」とアイデアに乗っかり、実現に向けて動きだした。
コラボ先は提案者がバス釣りで愛用しているルアーを作るデプスに決定。製品化にあたって、デザインに中々バス車両らしさが出なくて悪戦苦闘したというが、西日本JRバスとデプスが練りに練って完成までこぎつけた。もちろんデザインだけでなく「ルアーとしての実用性にもこだわっています」とのこと。
「デプス BUZZJET」西日本JRバスオリジナルカラーは、高速バス車両モデルとグランドリーム車両モデルの2種類。価格は2090円(税込)。
「グランドリーム車両モデルは金のプロップ(プロペラ)。高速バス車両モデルは赤・白・ピンクと比較的鮮やかなデザインのため、銀のプロップとすることで、お客様だけでなく、バス(魚)に対してもインパクトを与えることのできる(水中で魚の注目を集める)デザインになっています」(北出さん)
11月5日に京都市内で行われた「京北ふるさとまつり」の西日本JRバスブースで先行販売が行われたが、その他の発売場所や日程は調整中。決まり次第、西日本JRバスの公式ウェブサイトやSNSで告知される。
(11月13日12時55分編集部追記:記事初出時、本文中の一部に「西日本JRバス」の社名について誤りがありましたので修正しました)