なんでこんなところに? 五反田駅ホームに鎮座する「白い鳥居」の謎を追う
駅のホームの端っこに「鳥居」があった──そんな目撃情報がX上に投稿され、注目されている。
鳥居って意外と街中に突然建てられていたりすることもあるけど......さすがに駅のホームでというのは聞いたことがない。
本当に「鳥居」なんてあるのだろうか? 気になる現場の写真が、こちらだ。
......鳥居だ。2023年10月30日、関東在住のフリーライター・ちぷたそ(@chip_potekko)さんが投稿した画像には、たしかに駅のホームの端っこに立つ鳥居らしき構造物の姿が。
「何かを空目しているんだろう」と考えたちぷたそさんが、念のため近づいて写真を撮ってみても......。
やっぱりどう見ても鳥居にしか見えない構造物に、X上ではこんな声が寄せられている。
「潜ったら絶対異界に行くやつ」
「昔ホームから飛び込んだか落ちたかした人を祀ってるのだろうか」
「偶然にも魔術的記号を持ってしまったが故魔術が発動してしまうタイプの事件が起きそう」
Jタウンネット記者は31日、「鳥居」を発見した時の状況についてちぷたそさんに話を聞いた。
近寄ってみても「鳥居」だった
ちぷたそさんが「鳥居」を見つけたのは、東急池上線の五反田駅ホームだ。電車に乗る際、鳥居のようなものが見えることに気づいたという。
「見つけた時はちょっと離れていたので、何かがたまたま鳥居に見えているだけなんじゃないかと思いました。しかし、鳥居のようなものに近づいたところ、近くで見ても鳥居に見えたので驚きました」(ちぷたそさん)
たしかに、色こそよく見る朱色ではなく白色だが、そびえ立つ2本の柱には「笠木」や「島木」のような部分が乗っかっているし、その下にはきちんと「貫(ぬき)」のような部分も設けられている。
「偶然そう見えるだけ」というには、鳥居を構成するパーツが揃いすぎている気がする。もしかしたらこれは、本当に何かしらの由緒があって設置されている鳥居なのでは!? いや、絶対にそうに違いない!
そう考えた記者は11月2日、東急電鉄に話を聞いてみたところ、同社広報担当者はこう回答した。
「鳥居ではありません。単に、構造上そう見える場合もあるだけではないかと思います」(広報担当者)
全然違った。どうやら、やはり駅の構造物の一部を空目してしまっていただけのようだ。
......でも、やっぱり鳥居に見えますよね?