「TRICKに出てくる田舎感あってめちゃ良い」 超常現象がどんと来ちゃう?独特な雰囲気ただよう立て看板にネット興奮
とある駅の前に立っていた看板が、あの人気ドラマを彷彿させると話題になっている。
それが、こちらだ。
「キノコ中」「毒防止展」
と絶妙なところで切れている看板である。妙に味のある雰囲気を醸し出しているではないか。
これがどのドラマを連想させるのか、わかる人にはスルッとお見通しかもしれない。 (このセリフもヒント)
2023年10月15日、投稿者であるXユーザー・ロンプラ(@lonely_planet_)さんは、こうつぶやいている。
「TRICKに出てくる田舎感あってめちゃ良い」
「あまりにもTRICKで...」
そう、正解は仲間由紀恵・阿部寛主演の「TRICK」(テレビ朝日系)。ドラマシリーズのみならず映画やスピンオフまで制作された人気作品だ。
この「TIRCK」内ではよく、妙に味わい深い「ツッコみどころ満載」な看板が登場するのだが......まさに、話題の看板みたいな感じ。 写真を見たユーザーたちにも、あの2人の姿が見えているようだ。
「TRICKに出てくる田舎感、めっちゃわかるwww」
「この看板を山田のお母さんに依頼してるところまで想像できた」
「山田『きのこなか...どく...?」上田『きのこ中毒だ!」」
「ついつい『きのこ中』で切って読んじゃう」
「上田が謎のモザイクかかったデカイきのこに興味津々で山田が目を隠した指の隙間から見てるのが想像できるw」
18日、Jタウンネット記者の取材に応じたロンプラさんによると、看板を発見したのは茅野駅東口(長野県茅野市)のイベントスペース。
「インパクトのある看板があまりにもTRICKで、思わず吸い込まれました」(ロンプラさん)
そうして入った「きのこ中毒防止展」には、たくさんのキノコが展示されていた。来場者はその時論プラさん一人で、主催者である茅野きのこ同好会のメンバーと思われるスタッフが隣で丁寧に解説してくれたという。
「このあたりの山では今がちょうどキノコのシーズンらしいので、良い啓蒙活動だと思います。
『毒』『食』『不食』のような区分に分けて実物が展示されていて、とてもわかりやすかったです」
記者は18日、「茅野市きのこ同好会」の会長にも話を聞いた。
24年間、使い続けてます
茅野市きのこ同好会には 約25年の歴史があり、70人ほどが所属している。
そして、注目を浴びた「きのこ中毒防止展」の看板は、なんと会とほぼ同じ長さの歴史を持つ「年代物」だった。
「メンテナンスを続け、24年間ずっと使い続けています。ものを大事にしていきたいので」(同会会長)
長く使い続けることにベストを尽くしたからこそ、あのTRICK感が醸し出されたのかもしれない。
ところで、ロンプラさんが訪れた「きのこ中毒防止展」は、10月14~15日に、実に5年ぶりに開催されたものだった。
展示されたキノコはすべて茅野市内で採集。写真を見て、危ないキノコがたくさんあるものだなと思ったが、今年は雨が少なく、猛暑が続いたため、かなりの不作だったとのこと。
今回の展示には 600人ほどが来場し、そこから 新規メンバーも5~6人増えたとのこと。
しかし現在、高齢化が進んでいるので「若い方にもどんどん入ってきてほしい」と会長は呼びかける。
どんと来い、若者入会者――というわけだ。