「鬼才がいてはる」「声出た無理」 神戸市公式サイトの「謎すぎる写真」配布にSNS困惑→どういう意図?市役所に聞く
兵庫県神戸市の公式webサイトで公開されている謎の写真が、Xで注目されている。
さっそくご覧いただこう。
メインで映っているのはピンクのイルカ。だが、少し様子がおかしいものがある。
......何か、巨大なタコの足のようなものに絡めとられてない?
しかもそんな写真が、なぜか2枚もある。
このピンクのイルカは、2023年5月に閉園した「須磨海浜水族園」(通称・スマスイ)のキャラクター「ピンキー」。そして、謎の写真たちは、須磨海浜水族園デジタルアーカイブ内の「マスコットキャラクター」のページにまとめられている。
2023年10月11日、神戸市在住のXユーザーの「さかなかもしれない」(@yumesakana)さんが紹介したことでページは注目を浴び、次のような声が寄せられた。
「鬼才がいてはる」
「声出た無理」
「なんで度々タコに襲われてるのかwww」
「クレイジーで最高だったスマスイの残り香を感じてちょっとニッコリしてしまう...」
「神戸行きたくなる」「ホンマ好き」
16日、Jタウンネット記者が投稿者「さかなかもしれない」さんを取材したところ、話題のページを発見したのはたまたまだったと語った。色んな地域のマスコットキャラのことを調べている中で、自分が住む神戸市をチェックしてみたところ、辿り着いたんだとか。
「市の公式サイトにマスコットキャラの写真のページがあることを知らなかったので、まずその存在と、掲載されていた写真たちの静かな異様さに驚きました。
タイトルが無く、写真が撮られた背景やなぜこれを掲載しているのかも読み取れないため、想像力を掻き立てられてかなり気になりました」(さかなかもしれないさん)
本当に、なぜ、この写真を掲載しているのか。記者は16日、ページを管理する神戸市経済観光局観光企画課にも話を聞いた。
同課によると、「須磨海浜水族園デジタルアーカイブ」は神戸市民をはじめ、多くの人々に愛されたスマスイの記録を残すために立ち上げられたものだ。
「生物や施設等の記録とあわせ、マスコットキャラクターについても知っていただければ、との思いから、デジタルアーカイブの一コンテンツとして、マスコットキャラクターの紹介ページを作成しました」(観光企画課)
話題となった様子のおかしい写真は、かつてのスマスイの指定管理者から提供されたものだという。
なお、今回改めて注目を集めた「ピンキー」、そして仲間の「スマッピー」(青いイルカ)、「ウィンキー」(灰色のイルカ)たちは「今後、活動する予定はございません」。スマスイが閉園してしまっているため、残念だが仕方がない。
しかし、デジタルアーカイブ内ではかつてのピンキーたちといつでも会うことができる。また、スマスイの建物を再現したペーパークラフトや、かつての園内の様子を見ることができる「VRツアー」まである。ピンキーたちをきっかけに、かつてのスマスイが気になってきたという人は、一度覗いてみてはいかがだろう。
なお、写真データは非営利目的に限り、利用できる。