懐かしすぎる「ガラケー」フォルム ビックカメラ池袋は「機種変更」せず、モバイル市場の進化を見つめ続ける
先日、東京・池袋駅東口から近い家電量販店「ビックカメラ 池袋 カメラ・パソコン館」がツイッター上で話題となった。
人々の関心を集めたのは、その外観だ。
外壁を握りこむような、巨大な人の手のパネル。その内側の窓には数字が振られている。ビルの上には大き目なくぼみと、細い円筒が。
「懐かしい!」と感じた方もいるかもしれない。そう、ビックカメラ 池袋 カメラ・パソコン館は写真さえ送れなかった頃の"携帯電話"のような姿をしているのだ。
同店のガラケー風の外観は2023年5月28日、あるツイッターユーザーが「時代に取り残された意匠」と紹介したことで注目を浴びた。
こんな小さな画面のガラケーは久しく見ていないが、一体いつからあるものなのか。Jタウンネット記者はビックカメラの広報担当者を取材した。
「誰もが持つ時代」を見越して...
広報担当者によると、ビックカメラ 池袋 カメラ・パソコン館の建物が営業を開始したのは1998年11月。当時、携帯電話はまだ一般的ではなかったが、オープン当初からあの外観だった。
「今後、誰もが持つ時代が来ることを見越して採用されたと聞いております」(広報担当者)
結果、まさに予想していた通りの未来が訪れたというわけだ。
6月1日、記者はビックカメラ 池袋 カメラ・パソコン館を訪れた。ガラケー風の外観は、路上や近くの雑居ビルからもはっきり見える。
改めて意識して見ると、巨大ガラケーが池袋にあるなんて、何とも不思議な光景である。
"機種変更"の予定がないかも広報担当者に聞いたところ、「現在の外観から変更する予定は現状ございません」。巨大なガラケーはこれからも、池袋の地から進化するモバイル市場を見届けていくようだ。