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「残ったドリンク流す場所」じゃありません えちごトキめき鉄道の観光列車に残り続ける「昭和の遺産」

大山 雄也

大山 雄也

2023.09.03 17:00
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突然だが、みなさんは「痰壺(たんつぼ)」をご存じだろうか。

その名の通り、痰を吐き入れるための壺である。明治時代には結核の予防のために、学校や病院、駅や電車内などにそれを設置するよう省令が出されるなど、人が集まる場所にはあって当然の存在だったようだ。今となっては公共の場で見かけるケースはまずなくなったと思っていたのだが......。

実は、現役の鉄道車両の中に残っているものがあるらしい。

洗面台の横に小さい容器がある(画像提供:ろくいち@east_japanさん)
洗面台の横に小さい容器がある(画像提供:ろくいち@east_japanさん)

こちらはXユーザーのろくいち(@east_japan)さんが2023年8月28日に投稿した写真。新潟県上越市の鉄道会社「えちごトキめき鉄道」が運行する観光急行の洗面台を写したものだ。その脇に小さな丸いものが見えるだろう。

これについてろくいちさんは、次のように呟いている。

「洗面台をよく見ると脇に痰壷(たんつぼ)が残ってるんだよ。今の鉄道では絶滅したものだからある種時代の記憶ともいえる」

本当に、痰壺なのか? Jタウンネット記者は31日、えちごトキめき鉄道を取材した。

昭和のなつかしさを感じる特急列車
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